6/28(金) 朝礼のことば

 先日の文化祭では、中学生・高校生の皆さんが絆のテーマを考え、それぞれの場所で輝いている姿や笑顔を沢山見ることができて、嬉しい時間でした。

 私が中学生、高校生、社会人まで・・・何度も言われたことに、「何でも良いから、何か一つ、一生できる趣味を持ちなさい。何か好きなことがあると、人生寂しくないから。」そう言ってくれたのは父でした。おかげでしょうか、私は、あれこれとチャレンジすることが、あまり怖く無くなりました。

 小学校で苦手だったスポーツも、中学校で始めたバレーボールや陸上、社会人でスキーにまで行くようになりました。料理も好きになり、植物をさわるのも大好きで、音楽も好きです。高校時代に教わった、トランペットやホルンの音色も大好きです。

 今は、アジサイの花に興味があります。梅雨のうっとうしい時期に、あざやかに咲いている青やピンクのアジサイ。多くの人に愛されている花です。光塩でも、保健室やベンチのそばに咲いていますね。

 幕末に、アジサイのこんな有名なエピソードがあります。シーボルトというドイツ人医師が日本に滞在していました。シーボルトは、お滝という日本人女性と恋仲となります。彼女を深く愛したシーボルトは、自分の好きな花であるアジサイに、お滝さんの名をつけようとします。その名は、「おたくさ」。しかし、アジサイには別の学術名がすでにあったため、認められませんでした。その後、シーボルトはオランダに帰国後、日本の植物誌をあらわし、その中で14種のアジサイを新種として介しています。日本あじさいが、シーボルトによって西洋に流れ、今ではアジサイは3000種類もの品種があるようです。

 アジサイの話題は、まだまだたくさんあります。

 このように、一つのことに興味がわき、好きになることで、もっともっと何か・・・知りたいことや出きる事が増えてきます。

 もちろん私には、苦手なことも沢山ありますが、小さなチャレンジから、できることが増え、興味も知識も増え、楽しさもふくらんできます。皆さんも目の前の疑問や興味から、ず~うっと続けられる楽しいことが見つけられると良いですね。