6/7(金) 朝礼のことば

 先週末まで行われていた山口県高校総体。参加した運動部の皆さんお疲れ様でした。シングルス・ダブルス、そして団体も2連覇で優勝し、インターハイ出場を決めた女子卓球部、おめでとう。岩国商業との決勝戦は一進一退の白熱した試合だったと聞きました。接戦を制した精神力は皆さんの努力の賜物です。本当によく頑張りました。卓球部以外のバスケ部、テニス部、陸上部の皆さんの健闘も顧問の先生からしっかりと報告をうけました。卓球・ダンス部以外の運動部の3年生はこれで引退となります。3年生にとっては、集大成の大会だったので、特に思い入れも強かったことでしょう。またこれまでの3年生の姿は、下級生の良いお手本にもなっていると思います。3年生の思いは2年生を中心とした後輩たちがしっかりと引き継いでくれます。部活動は、試合に勝つか負けるかだけではなく、3年間の厳しい練習を乗り越えたこと、練習や試合、人間関係などで上手くいかず、辛くて辞めたいと思っても、その時の自分の弱さに負けず、ここまで続けてきたことに大きな意味があります。引退しても、これまでの経験を今後の学校生活、又はこれからの人生の中で必ず役立ててください。本当にお疲れ様でした。

 さて、今月の学院のテーマは「ゆるし」です。新学期が始まって2か月が経ち、毎日の生活に慣れてくると、緊張感が薄れ、気が緩み、年度当初抱いていた目標、1年生は光塩に入学してきた目的も忘れ、次第にわがままが出始める頃です。慣れるということは、親しみも増しますが、同時に自分の思いどおりにならないことへの不平不満が出てきます。私たちは、このように不平不満を持ち始めると人と良いかかわりができなくなってしまいます。私たちは、日頃友達の何気ない一言に傷ついたり、たくさんの間違いを犯してしまったりします。さらに自分が傷つかないために、他人の間違いや失敗には敏感に反応して人を責め、それを正当化するために仲間をつくって攻撃したりもします。

 人を責めそうになったり不満が口から出そうになったりした時、自分自身のことを思い出してみてください。自分は失敗や間違いをしないのか?人を責める資格があるのか?私たちは自分が失敗したときは赦してもらうことばかり考えますが、人が失敗した時にはなかなか赦すことができません。『ゆるす』という行為は、私たちの日常生活の中で、常に課題となる難しいことです。だからこそ私たちは、常に家族をはじめ、たくさんの人から赦され、我慢してもらっていることを思い出し、人に寛大な心を持つことが大切だと心に留めておく必要があると思います。

 今月は、多くの人とかかわる時、相手の欠点ばかりを見るのではなく、相手を赦しながら、良いところをみつけられる人になるよう取り組んでいきましょう。