6/14(金) 朝礼のことば

 日本には移り変わる四季があります。

 春夏秋冬で表される四季ですが、日本にはさらに細かく季節を分類した「二十四節季」というものがあるのを知っていますか?

 言葉の通り1年間を季節ごとに24等分したもので、

 その24回の移り変わりに季節を表す名前がついています。

 春夏秋冬 この4つの四季の中にさらに6つずつの季節をあらわす名前があり、一般的に知られているものとしては、立春や春分、夏至、秋分、冬至です。聞いたことあるのではないでしょうか。

 これらは24に分けた季節のうちの1つの名前、先ほど話した二十四節季の名前なのです。

 もとは中国の戦国時代に生まれ、日本に伝わり江戸時代の頃から広く使われるようになったとされています。そして、二十四節季は天候の影響を受けやすい農作業の目安とされました。

 少し紹介します。

 春が立つと書いて「立春」。これは春の始まりを意味します。

 「立春」の次は、雨に水と書いて「雨水(うすい)」これは雪が雨に変わり、氷が解けて水になる季節です。「雨水」の次は、虫偏の漢字がつかわれる「啓蟄(けいちつ)」。これは冬眠していた虫や蛙が目覚め、地表に姿を現わす季節のことをさします。

 一週間前の6月6日には、種という漢字がつかわれる「芒種(ぼうしゅ)」をむかえました。これは稲や麦などの種まきや田植え行うのに適した季節のことをいいます。

 「芒種(ぼうしゅ)」の次は「夏至」です。1年でもっとも昼が長い日とされています。今年は文化祭が行われる22日の土曜日が「夏至」といわれています。

 「夏至」の次は「小暑」、その次は夏の中で一番熱い季節とされる「大暑」へと季節は移り変わっていきます。

 地球は地軸が23.4°と少しだけ傾いた状態で、太陽のまわりを1年かけて楕円の軌道で一周します。この地軸の傾きと楕円軌道によって私たちが暮らす日本は、太陽から受け取る光の量や時間が1年間を通して変動します。四季はどの国にもあるものではないのです。

 他にも気団や偏西風などさまざまな要因によって偶然にも、春夏秋冬の四季がはっきりしている

 日本に暮らす私たちですが、「春夏秋冬」の「四季」だけでなく、今日紹介した「二十四節季」のことを知ると季節の移り変わりをより感じることができるのではないでしょうか。

 二十四節季については1号館、3号館それぞれの理科室に掲示しているので、ぜひ見てみてください。