9/13(金) 朝礼のことば

 2学期最初の行事である体育祭が終わりました。体育祭では、普段の学校生活の中で見ることのできない皆さんの新たな一面と、一人ひとりの内に秘められているパワーを見ることができました。特に印象に残ったのは、リレーと応援合戦です。リレーでは、授業中にはあまり見ることができない必死な表情を見ることができました。応援合戦では、少し照れくさそうにしている人もいましたが、楽しそうな笑顔をたくさん見ることができました。また、それぞれの曲や太鼓に合わせたダンスや振り付け、体形移動などをたった数日で覚えたことにも驚かされました。中学生・高校生の皆さんには、まだまだ秘められた力があることに改めて気づかされました。さらに赤組・白組それぞれの応援や一体感はもちろんですが、それ以上に素晴らしかったのは、赤組が応援をしているときの白組の態度、白組が応援をしているときの赤組の態度です。相手の応援を静かに見るだけでなく、競っている相手を盛り上げ、活気づける姿はとても素晴らしいものでした。皆さんの姿から、今月の目標である「協力」とは、こうあるべきだと感じることができました。

 今回応援団として責任を持って取り組んだ人は、みんなをまとめ、物事を進めていくことの難しさを学んだと思います。また他の生徒たちが気持ちよく協力してくれた時のありがたさも知ったと思います。何事も得意・不得意に関係なく、悩み苦しみながら真剣に取り組み、相手の気持ちを汲み取って協力することは、人としてすごく魅力的なことです。光塩で学ぶ人はそんな魅力的な人であり続けてください。今年の応援合戦では、残念ながら負けてしまった白組ですが、団長として、真摯に、そして一生懸命取り組んだ三浦君、そして彼をサポートした団員の皆さんの協力は素晴らしかったと思います。

 学校行事は、楽しい、面白いためだけにあるものではありません。生徒の皆さんにとって学習以外でも活躍できる場を設定し、行事をとおして皆さんをより良く成長させていくためのものです。体育祭は終わりましたが、あの時の熱い思いと頑張りをこれからの学習の中でも必ず発揮してください。

 さて、先程も話しましたが、今月の学院のテーマは「協力」です。

 協力は、頼まれたこと、すべきことを皆とともに喜んですることであり、一つの目標に向かっていろいろなアイデアを出し合い、より良いものをめざそうと積極的に行動することです。自分が賛成していることにだけに協力すれば良いというものでもありません。反対の立場であっても、全体のことを考えたときに協力しなければいけないこともたくさんあります。その時その時で、自分の置かれた立場、状況をよく見て、今自分に何が求められているのかを考え、判断する力が必要です。

 今学期は開校記念ミサ、バザー、高2の修学旅行、キャロルコンクールなど多くの学校行事と、部活の試合や発表などが続き、皆さんそれぞれに活躍の場があります。与えられた場所で、自分ができることを見つけ、練習に励み、みんなが一丸となって、協力を惜しまない。そんな魅力的な光塩生になるよう努めていきましょう。