10/11(金) 朝礼のことば

 校長先生が、今月のテーマ「信頼」について話され、信頼される人になるために、特に大切な4つのことを伝えられました。 

 「自分の間違いを素直に認める」、「約束をきちんと守る」、「自分中心に考えない」、「愚痴や悪口を言わない」。この4つでした。皆さんはどのように、この話を受け止めたでしょうか?私は話を聞いていて耳が痛くなりました。自分を振り返ってみると、できていないと思うことがいくつもあったからです。周りの人たちから信頼されるには、この4つのことを丁寧に、そして確実に実践していかなくてはいけないと痛感しました。

 さて、皆さんには信頼できる友だちはいますか?信頼できる友だちとは、どんな友だちでしょうか?一緒に楽しむ、一緒に目標に向かってがんばる、悩みを聞いてくれる、悲しい時そばにいてくれる...さまざまな考えがあると思いますが、私は、信頼できる友だちとは一緒に楽しんだり悩みを聞いてくれたりするだけでなく、間違っていることをきちんと注意してくれる人だと思います。ありがたいことに、私にはそんな友だちが何人かいます。大学の2年間を寮で過ごした私は、彼女たちと家族のように生活を共にしました。一緒に暮らせば暮らすほど仲も深まりますが、相手のダメな部分も目についてしまいます。しかし、それは相手も同じです。相手から見たら、私にもダメダメな部分はたくさんあったと思います。ある日、相手の気持ちを考えずに発した私の発言に、友だちの1人が「愛、そういうのはよくないよ。やめなよ。」と言いました。友だちからそんなことを言われてショックでしたが、同時に「何でそんなこと言われないといけないの?」と少し腹も立ちました。しかし、よく考えてみると、私のことを思ってくれての一言です。もし、彼女がその時注意をしてくれなくて、私がまた同じような発言をしたらどうでしょう?周りの人たちは嫌な気分になるし、傷ついてしまうかもしれません。そうしたら、その人たちから私への信頼はなくなってしまいます。友だちを失ってしまうかもしれません。私を注意してくれた友だちは、真正面から私と向き合い、本当に私のことを考えて注意してくれていたのです。その時から、私は彼女を心から信頼できるようになりました。相談にのってもらったり、私が話を聞いてあげたりすることもあります。遠くに住んでいる彼女とは頻繁に会うことはできませんが、今でも仲の良い友だちです。

 皆さんはどうでしょう?信頼できる友だちはいますか?そして、あなたは友だちから信頼されているでしょうか?もう1度自分の言動や周りの人たちとの関わり方を振り返り、人から信頼される人になるにはどうしたらいいかを考えてみる月にしてみましょう。