8/26(水) 2学期始業式

 おはようございます。今日から2学期です。今年はいつもより短い夏休みでした。とにかくコロナの話題と猛暑が続いた夏休みで、テレビやネットのニュースもほとんどがその内容でした。皆さんはこの夏休みをどのように過ごしましたか?私を含め先生方は、自ら行動を制限し最低限の外出だけの毎日でした。みんなで感染防止の努力を怠らなかったおかげで、本校の生徒・教職員には新型コロナウイルスの感染はありませんでした。しかし全国的には、大学や高校のクラブの寮などでクラスターが発生し、まだまだ予断を許さない状況です。みなさんはこれからも油断することなく、三密を避けながら、さらに熱中症にも気をつけて、自分の身と友だちを守るための行動をとってください。
 いつもの夏だと、International Workshopを開催したり、修学旅行があったり、部活の大会があったりと生徒の皆さんの活躍を見たり、聞いたりすることができたのですが、今年はその機会もほとんどなく本当に寂しい夏でした。皆さんもきっと何か物足りない夏を過ごしたのではないでしょうか。しかし、私は1学期の終業式で、コロナ禍をきっかけに上昇気流に乗るか、下降気流に乗って落ちてしまうかは、皆さんの考え方と行動次第だと話しました。コロナ後の世界をより良いものにするため、今何をすべきか考えようとも話しました。先日、中3のサイパン修学旅行の止を決定しましたが、中学校の先生方は、既にそれに代わる次の活動を考え動き始めています。素晴らしい切り替えと行動力だと思います。

 さて、今日は、今後どうなるか予測できない不安な日々を頑張っているみなさんに話したいと思います。コロナ禍でみなさんはこれまでになく一人でいる時間が増えています。今は一人でいても情報入手や友達とのコミュニケーションはメールやSNSを使うことで可能です。しかし、中には過度にはまり込んでいる人がいるかもしれません。ある心療内科の先生が言われていたのですがSNSが発達した現代では、自分のことについて、他人からの承認を過剰に求める人が増えているそうです。日々の出来事を連日のように複数回投稿し、自分を精力的にアピールするだけでなく友達など他人の愚痴や怒りや不安までを他者に認めてもらおうとするそうです。そのような人は、控えめな行動が苦手であり、芯の弱い人だそうです。逆に、控えめだけど、芯の強い人というは、自分自身の価値観や判断基準というものをしっかり持っているからこそ控えめでいられるし、他人の意見によってフラフラと左右されない芯の強さが保たれているのだそうです。私は光塩で学んでいる皆さんには、3年間を通して、控えめでありながらも芯の強い人に育って欲しいと願っています。勿論、まだ成人に満たない中学・高校生ですから、迷いや不安、怒りなどをコントロールすることは簡単ではないでしょう。しかし、こんな時だからこそ控えめながらも、きっちりとやるべきことをブレずにやる芯の強い人に成長して欲しいのです。1学期の学校生活や夏休み期間の様子を見たり、また1学期末の保護者懇談の様子を先生方から聞いたりする限り、幸い、本校の生徒たちは、この不安な状況の中でも、多くの生徒が冷静に現実と向き合い、前向きで元気な話をしていると聞いています。自分を信じて努力を続けている芯の強い姿を想像して、少し嬉しく思っています。発明王のエジソンは電球を発明するのに1万回失敗したそうですが、「自分は失敗したとはない。1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」と言っています。皆さんも他人の無責任な意見や承認に頼らず、自分の目標に向かって、学校や家で質の良い学びを地道に心がけてください。そして日々様々な経験を積極的に積んでいくことを続けて、「控えめでありながらも芯の強い人」になってください。
 最後に、高3・中3の皆さん、今学期は進路決定の正念場です。夏休みには家族としっかり話し、進路について真剣に考えたでしょうか。いい加減な気持ちで将来を決めるのではなく、自分のめざした進路に向かって、最後まで全力でもがいてください。自分を高めようと日々悩み、その中であきらめずに苦しむことは、中学・高校時代には絶対に必要なことで、素晴らしいことです。いに自分の夢に近づくか。人はみんなそのために我慢し努力するのです。今学期は、自分を高めるために、さらに頑張る姿を見せてください。