9/25(金) 朝礼のことば

 私は今、中1を担任しています。中1に「あなたたちは光塩の子なのよ!!光塩は他の学校とは違うの。ブランド校だからね!」と言おうとして私は「ブランド牛だからね!」と言ってしまいました。その時から彼らは「ブランド牛☆ブランド牛☆」と言って楽しんでいます。
 光塩の生徒として、光塩とはどういう意味なのかを入学してすぐ、校長先生からお話ししていただきました。みなさんもご存じのとおり、光はろうそくの火で表現してくださり、暗いところに明るさをもたらすだけではなく、ろうそくのロウのように自らを削り、周りに光をもたらすこと、塩は料理にうま味をつけるけれども、塩の形は残らないことなどを教えていただきました。

 素直な中1は「人任せにせず、一人ひとりが積極的に行動してお互いを尊重しあう」をクラス目標にしました。

 クラスで物事を決める時には、全員の意見を聞きます。性格もあるので、先に意見が言える人はどんどん言いますが、時間がかかる生徒もいます。

 先日、体育祭の玉入れに誰が出るかを決める時のことです。6名+補欠で7名登録することができます。いつものように立候補してもらうと7人がすぐに手を上げました。私は「ちょうど7人だからこれで決定!!早く決まったな。」と思っていました。すると、手を上げなかった人に「玉入れに出たいんじゃない?私代わるよ!玉入れだから、上手とか下手とかじゃないんだよ。出たいか、出たくないかだから。楽しめばいいんだよ!楽しいから!!」と声をかけていました。すると、声をかけられた彼女は「出たい・・・」と言いました。

 私は日々中1から学ぶことが多くあります。嬉しかったらジャンプをして喜ぶこと、笑い袋のように楽しそうに笑うこと。言われたことはそうしようと努力すること、自分のことだけ考えるのではなく、周りにも声をかけること。

 素直な彼女たちは学校生活の中で、中学校・高校の先輩達からかわいがられ、そして学び、成長しています。しかし、学校の中では一番年下で甘やかされ、それに気が付かず、気を利かせて動くことができません。言われてからの行動もすごく遅いです。楽しいことはしても、嫌なことからはまだまだ子供で逃げようとします。

 だけど中1は、ブランド牛、「Premium Beef」です。

 光塩の生徒として、A5ランクの最高品質となるように、勉強も、歌も、ダンスも、そして性格も、「自分のまわりに喜びと光をまく人」となれるように、そして、「世の光、地の塩」になれるように、私も、中1と共に、成長していきたいと思っています。