11/13(金) 朝礼のことば

皆さんは「ミニマリスト」というライフスタイルを知っていますか?「ミニマリスト」とは、必要最小限のものだけで暮らす人のことを指す言葉です。極端な例をあげれば、家に洗濯機と布団と少しの調理器具しかなく、洋服は黒のズボンに白のシャツだけで暮らしているミニマリストもいるくらいです。私たちは普通たくさんのものを持っているほうが幸せで裕福だと感じ、ものを捨てるのはもったいないと思うものです。しかし、「ミニマリスト」の実践者は不必要なものをずっと持ち続けていることももったいないと考えます。ものを持っているというのはそれだけ自分の時間や手間をそのものに費やさないといけないからです。皆さんの筆箱を例に考えてみましょう。筆箱の中を思い浮かべてください。どんなものが入っているか思い出せますか?シャーペンが2本も3本も入っていたり、書けなくなった名前ペンや壊れたコンパスがそのままになっていたりして、ごちゃごちゃになってはいませんか?「ミニマリスト」はこれをもったいないと考えます。なぜなら、不必要なものを毎日家から持ってきて、必要なものの中から必要なものを探して使わなければいけません。たいしたことではないですが自分の時間や手間をその不必要なものに費やすのをもったいないと考えるのです。では、その筆箱を整理するとどうなるでしょうか。ものを手放し、自分が持っていてときめくものを残すのです。シャーペンは自分の握りやすい1本にする、コンパスはは自分のお気に入りのデザインのものを探す、名前ペンは処分する。私は文房具マニアになれと言っているのではありません。その筆箱の中身ひとつひとつにまでこだわってお気に入りのものにすれば筆箱を開くのが楽しみでわくわくすると思うのです。私は皆さんが「ミニマリスト」になればいいとは思いませんが、この考え方は参考にできることがあると思います。自分の身の回りのもの、そして自分の行動や発言などもこの筆箱の中身と一緒で今の自分に本当に必要なものに目を向けていくことで、毎日をより豊かにわくわく過ごすことができるのではないでしょうか?