2/12(金)朝礼のことば

 あさって2月14日はバレンタインデーですね。2年前のこの日、私はカトリックの洗礼を受けることを決めました。光塩に勤めてから触れたカトリックの教えは心地よく、ミサやカトリック研修などは元々好きでしたが、洗礼を受けようとは思ったことは一度もありませんでした。しかし、人生には心惹かれる瞬間、ときめく瞬間というのがあります。私にとって2年前のバレンタインデーは、ずっと身近にあった神様の愛に対して、力強く後押しされて受洗を決心する日となりました。今は神様が準備してくれたタイミング、愛の日だったと思っています。

 心惹かれる瞬間、それは進路指導をしていても大事な時だと感じています。私は受験前の面接練習で「将来の夢や目標は何ですか」とか「なぜ、その職業に就きたいと思っているのですか」と必ず尋ねます。そして、それぞれエピソードや熱意を語ってくれます。それは、想定内のものがほとんどですが、たまに想像の斜め上をいくことを言う人がいます。それは感動するくらい驚く内容だったりします。将来の夢や目標が決まる時、それはときめく瞬間です。例えば、同じライブやコンサートに行っても歌手に惹かれる人、ギタリストに惹かれる人、ダンサー、衣装、照明、音響など、惹かれる物は人によってさまざまです。同じものを見ても、聞いても感じ方が違う、みんな好きになる人が違うように、好きな教科が違うように、人ぞれぞれときめく物、惹かれる物が違います。タイミングだって人それぞれです。私はそのときめいた物を大切にしてほしいのです。すでに将来の目標が決まっている人は誠実に突き進んでください。まだときめく瞬間が来ていない人、特に高2でそういう人は焦っているかもしれませんが、落ち着いてその時を待ちましょう。新しく出会うものにときめくか、いつも身近にあるものの大切さに気付いてときめくか・・・。私は後者でした。小学生の時から歌ってきましたが、一生歌い続けたい、高校の音楽の先生になりたいと思ったのは高校1年の時。神様からの愛に気付いたのも光塩に勤めだして15年目でした。私たちの周りはいつも大事なものであふれています。今年度はもうすぐ終わりますが、ときめく瞬間はすぐに来るかもしれません。楽しみですね!