4/23(金) 朝礼のことば

 学力向上の進化の過程、つまり学力向上には3つの段階があると言われています。第1段階は、見たり聞いたりして学ぶ。日頃の授業で先生の説明や板書を見て学ぶ事です。第2段階は、体験して学ぶ。つまり、自分で問題を解いたり、理科の実験や家庭科の実習、体育の実技を通して学ぶことです。第3段階は、自分が理解したことを友達や人に伝える事、と言われています。

 それでは、具体的な問題で、試してみましょう。「メモリのない、5ℓ と3ℓ のビーカーがあります。水を入れたり移したりしながら4ℓの水を量りなさい。」どうでしょうか。今、みなさんは頭の中でビーカーに水を入れたり移したりしながらイメージで考えていることと思います。そこで、はじめに話した学力向上の段階に従って確認をしましょう。第1段階、わからない人は、わかった友達から聞いて理解するようにしてください。第2段段階、聞いてもよくわからない人は、理科の先生にお願いして、理科室のビーカーで実際に体験しながら考えてみるのもよいでしょう。第3段階、理解できた人は、わからない人が納得できるよう説明してみてください。説明の仕方をいろいろ考えるうちに、その問題に対する理解度が増し、学力は10倍伸びると言われています。このようにして、すべての教科、すべての学級、学院全体で、コロナ感染防止に気をつけながら学習に取り組んでいき、学力向上が図られることに期待をしています。

 さらに、社会人として自立に求められる知識や能力を「見て・聞いて・体験し、教えてお互いが学び、身につけることを通して、一人ひとりが夢や希望を実現できる、すばらしい学院にしていきましょう