9/17(金) 朝礼のことば

 最近、朝晩が涼しくなり、ずいぶん過ごしやすくなってきました。「○○の秋」とよく言いますが、人によって「食欲の秋」や「スポーツの秋」、「芸術の秋」など、それぞれの好きなことをゆっくり楽しむのにちょうどよい時期ではないでしょうか。私の場合はもっぱら「プラモデルの秋」ではありますが、今日は「読書の秋」にちなんで「読書」ついてお話ししたいと思います。

 世間では「読書」と言うと「小説を読むことだ」と思われがちです。しかし、試しに学校の図書室に行ってみてください。小説以外にも実に様々な書籍があることに気づくことでしょう。つまり本を読むことは、「小説」を読むことに限られたことではないのです。そう考えてみると、小説を読むことに苦手意識があって読書から遠ざかっている人も、読書に取り組みやすくなるのではないでしょうか。

 ちなみに私は小説だけではなく、文庫本よりも縦長の「新書」と呼ばれる本も読むようにしています。新書は専門的な分野のことを、一般の人にも分かりやすいように解説されているため、入門書として最適です。心理学や人間関係について書かれたものは、日常生活を送るうえで私もずいぶん参考にしています。学校の図書室では岩波ジュニア新書シリーズを毎月購入していますが、アニメやアイドルなど皆さんにもなじみのある文化について書かれたものが多数あります。ぜひ一度、自分の興味が引かれるものがないか本棚で探してみてください。きっと「読書の秋」にふさわしい一冊が見つかるのではないでしょうか。