4/15(金) 朝礼のことば

みなさん、おはようございます。そして、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

萩光塩学院では、建学の精神とともに毎月のテーマが掲げられています。生徒手帳に1年間の月ごとのテーマが書かれています。今日は、4月のテーマ、「出会い」について話したいと思います。

私はこの萩光塩学院に来て、もう40年が過ぎました。この間に関わった生徒や保護者、そして先生方など萩光塩学院の関係者はゆうに千人を超えるでしょう。言い換えるなら、私はこの学校を通して千人以上の人たちと「出会った」ということです。もちろん言うまでもなく生まれてから今日まで両親をスタートとして私が出会った人の数は数えきれないでしょう。しかしながら、心の中に残っている憧れの人、今の私に大きな影響を与えた人との「出会い」は、それほど多くはありません。自分の人生を左右するような人に出会うことはめったにないのです。だからこそ、皆さんにはそんな、自分の生き方に大きな影響を与える人との出会いを大切にしてほしいと願っています。私は萩光塩学院での教員生活を通して二人の忘れられない尊敬する先生と出会いました。教師としての、人間としての、自分の生き方に大きな影響を与えてくださった人です。私は今でも、この二人の先生との「出会い」に本当に感謝しています。

どうか、皆さん、「いい出会い」をしてください。「いい出会い」をするためには、自分がある程度、苦労をして「出会い」を育てていかなければなりません。

「神さまがこの人と私を出会わせてくださった。だから、この出会いを育てていこう。」

「この人と私は会うべくして会ったのだから、このご縁を大事にしよう。」

このような感覚を持ってほしいと思います。そして、自ら考えて、前向きに生きていくことが、「いい出会い」につながるのではないでしょうか。

最後に、相田みつをという人の「出逢い」という詩を紹介して私の話を終わります。

その時の出逢いがその人の人生を根底から変えることがある

出逢いが人間を感動させ 感動が人間を動かす

人間を動かすものは むずかしい理論や理屈じゃない

人間を根底から変えてゆくもの

人間を本当に動かしてゆくもの

それは 人と人との出逢い そのときの出逢い