6/10(金) 朝礼のことば

 5月末から行われていた県総体に出場した皆さん、お疲れ様でした。暑い中、皆さんが力いっぱい戦った様子は顧問の先生からしっかり報告を受けました。インターハイ出場・中国大会出場といった目標を達成した皆さんは、光塩の代表、また山口県代表としての誇りと共に、常に周りから注目されているという自覚を持って、日々の学校生活を過ごしてください。更なる活躍を期待しています。また残念ながら試合で負けてしまい、目標に手が届かなかった人も、最後まで全力を出し切ったこと、その姿から確かな成長がみられたことも聞いています。大会後いろいろな思いから多くの生徒が涙を流したそうですが、その涙を今後どう活かしていくかは皆さん次第です。その時だけの悔し涙で終わるのか、数年後「あの時の涙があったから強くなれた」と言えようになるのか。特に1.2年生は今後の部活動への取り組み方次第で涙の意味は大きく違ってきます。先週河村先生も話されましたが、運動部・文化部共に、部活動は、試合や大会で勝つか負けるかだけでなく、3年間の厳しい練習を乗り越えたこと、友達との人間関係に悩みながらも最後まで続けてきたことにも大きな意味があります。日々の活動の中で、自分の成長を信じ、厳しい練習にも不満を言わず、一生懸命努力してきた人は、試合に負けても、きっとこれからの人生の勝者になることができます。今、皆さんが経験していることは、必ず皆さんの力になるのです。本当にお疲れ様でした。
 さて、6月1日から教育実習生として3人の先生が、皆さんと共に学んでいます。光塩で学んだ生徒が、教員資格を取るため大学で学んでいること、そして光塩で実習したいと思ってくれたことは、私たちにとって大変嬉しいことです。3人の先生たちは、この3週間、恩師の先生方からのプレッシャーも受けながら、すごい緊張感の中で、毎日実習していることでしょう。今日は、そんな先生方の高校時代のことを、高3の時の担任だった河村先生と杉山先生から聞いたので紹介したいと思います。尾崎先生は、仙崎中の出身で列車通学をしていました。雨や強風で列車が止まっても休むことなく、バスなど他の交通機関を使って登校していました。校友会会長やバレー部のキャプテンを務め、みんなをまとめていく生徒の中心的存在でした。責任感、正義感が強く、さらに人にも優しく、自分のことよりも人のために行動できる生徒だったそうです。そして、「よく笑う」笑顔が素敵な生徒でした。今は実習中で、緊張感から尾崎先生の一番の魅力がなかなか見らないかもしれないので、生徒の皆さん是非解してあげてください。中村先生は、幼稚園・中学校・高校の9年間を光塩で過ごし、光塩の精神をよく理解して
います。中学校で校友会会長を務め、高校では書道部の副キャプテンとして書道パフォーマンスで活躍し、2年連続山口県大会優勝、中四国大会に出場しました。また韓国にも遠征しました。視野が広く、周りの様子に敏感に気づき、人が何を求めているかを考えながら行動できる生徒だったそうです。好奇心旺盛で人とのかかわりも大切にしているので、熊本の震災ボランティアをはじめ様々なボランティア活動、教会活動にも積極的に参加していました。重安先生は、防府市の出身で、卓球で阿部先生の指導を仰ぐため、双子のお姉さんと一緒に入学しました。3年間、保護者と離れての下宿生活だったので、部活が終わった後の掃除や洗濯などは大変だったでしょう。しかし、全国大会出場と大学進学いう目標を果たすため、厳しい部活の練習、遠征、試合を繰り返しながらも、学習にも手を抜くことなく一生懸命取り組んでいました。そして卓球部のキャプテンとして2年連続全国大会出場という目標を達成しました。強い意志と正義感を持ち、人を大切にする面倒見の良い生徒だったそうです。
 河村先生、杉山先生に聞いたら良いことばかりで、褒めすぎではないかと思い「困ったことはなかったですか?」と聞き返したところ、笑いながら「ない!」と答えられました。ただこうも言われました。「3人ともきっと勉強はあまり好きではなかったと思います。上手に時間を見つけては思いっきり遊んでいたようです。勉強も部活も遊びも、けじめをつけて行動していました。だから勉強は嫌いでも、成績は優秀で、進路実現に向けても、きちんと取り組んでいたので第一希望の大学に合格したんです」と。
生徒の皆さんにとっては、年齢も近く、良いお手本となる先輩が、今、目の前にいます。このチャンスを大切にし、3人の先輩たちから1つでも多くのことを吸収してください。実習中の先輩方を応援するとともに、日々努力している姿を見ながら、自分たちの未来を想像してみてください。そして在校生の中から、また「先生になりたい!」「母校で働きたい!」と思ってくれる人がいてくれたら嬉しいです。