6/3(金) 朝礼のことば

 今週から6月になり、新学期からあっという間に2ヶ月が経とうとしています。先週末には運動部の集大成の大会である山口県総体が県内各地で行われました。高校3年生はこの大会を最後に、部を引退し、今は自分の進路実現に向けて気持ちを切り替えている人がほとんどだと思います。大会で自分の納得いく結果を出せた人もいれば、もっとできたはずと後悔している人もいるかもしれません。大切なのは、部活を最後までやりきったと自分に自信をもつことをもつことです。その自信は、これから迎える受験や、社会に出てから何かに挑戦するときにも、必ず大きな力になるはずです。ぜひこれまでの経験を糧に様々なことに自信をもってチャレンジしてください。まだ引退まで時間のある生徒のみなさんは、このような気持ちになれるように今日から真剣に取り組んでみてください。
 また、6月1日から3名の先生が教育実習をされています。なかなかない機会ですので、ぜひいろいろな話をしてみてください。実習をされている先生方は、とても緊張されていると思いますので、ぜひ生徒の皆さんの方から話しかけてあげてください。きっと喜んで話してくれ
るはずです。みなさんの先輩でもある先生方と、当時の光塩と今の光塩の違いを聞いてみてください。
 さて、6月の学院のテーマは、「ゆるし」です。「ゆるし」と聞いて、思いつくのは「何か悪いことをしたときに、相手からゆるしてほしい」ではないでしょうか。「ゆるす」よりも「ゆるされたい」と思う気持ちの方がみなさん、強いのではないでしょうか。私たち人間はわがままですので、人には「ゆるしてほしい」と訴えるのに、自分が「ゆるす」立場になるとなかなか素直に「ゆるしてあげらない」ものです。私も実際、自分に余裕がないときは、心から「いいよ」と言えない時もあります。みなさんも同じような経験がよくあるのではないでしょう
か。しかし、思い出してください。「わたしたちの罪をおゆるしください。私たちも人をゆるします。」と毎朝、そして今日も唱えていますよね。誰かや、何かから「ゆるしてもらう」ためには、自分がまずは「ゆるす」ことが大切です。また相手に対して「ゆるす」という感情が
生まれるのは、4月に「出会って」、5月にしっかり「かかわる」ことができたからこそ6月の「ゆるし」につながっています。これから文化祭などの行事もあり、行事を成功させるためには、仲間と多くの時間を共有していかなければなりません。いろいろなことを話し合い、進
めていく中で疲れや忙しさから、相手のせいにしたり、相手を責めてしまったりする場面も出てくると思います。そんな時こそ、一旦立ち止まり、相手を受け入れ、ゆるせる心の余裕をもってください。そのような「ゆるし」の心であふれた6月にしていきましょう。