8/29(月) 2学期始業式

おはようございます。今日から2学期が始まります。44日間の夏休み、皆さんはどのように過ごしたでしょうか?毎日部活動に参加した人。宿題を計画的に行った人。逆に、毎日ダラダラと過ごし、今慌てている人...。色々な人がいると思いますが、これまでの自分の時間の使い方でこれからが決まってきます。今日から始まる2学期が、大変なスタートになるか、ゆとりあるものになるかは、皆さん一人ひとりの夏休みの過ごし方次第です。2学期早々、担任の先生や教科の先生、部活動の先生から注意されることがないと信じたいものです。
 さて、皆さん、この夏、甲子園での下関国際高校野球部の活躍を知っていますか?野球に興味がある人はもちろんですが、興味のない人でもその時の話題のニュースとして、また私たちの身近な出来事として、そして同年代の中・高校生として是非知っておいて欲しいことです。さらに、そのことから何か見習うべきものを見つけ、私たちが学校生活を送る上での良い手本にして欲しいと思います。
 知らない人のために簡単に紹介します。下関国際高校は、第104回全国高校野球選手権大会=夏の甲子園大会で準優勝しました。準々決勝では、春の選抜甲子園大会の優勝校で今回も圧倒的優勝候補だった大阪桐蔭高校を破り、準決勝では春の準優勝校・近江高校も破り、全国屈指の強豪校を次々と破って決勝まで勝ち上がりました。山口県代表としては37年ぶりの決勝進出。決勝戦では残念ながら仙台育英高校に敗れてしまいましたが、私たちに「山口県勢64年ぶりの優勝」という大きな夢と明るい話題、勇気、元気を届けてくれました。下関国際高校は、山口県内に20校ある同じ私立学校として、校長会や研修会などで日頃から大変お世話になっている学校のひとつです。今回、私も含めて多くの人が下関国際高校の選手たちに心を奪われたのは、甲子園という大舞台で活躍したからだけではありません。暑い炎天下の試合の中でも決して弱音を吐かず、手を抜く選手が一人もいない。攻撃と守備の交代の時には全員が全力疾走する。常に声をかけあいながらチームメートを信じて戦う。これまで教わったきた基本的な技術や約束を確実に守る。選手一人ひとりのプレーの中に、監督を信じ、毎日一生懸命ひた向きに取り組んできた様子が随所に見られたからです。野球をやっている人からすれば当たり前の事ですが、それをやり続けることは簡単なことではありません。この夏の下関国際高校の快進撃は決して「まぐれ」や「ラッキー」などではなく、ここに至るまで選手一人ひとり、監督、そしてチームを支える人たちが、苦しい時期から、悩んだり、苦しんだり、もがいたり、泣いたりしながら地道に努力を重ね続けた結果です。だからこそ、山口県民だけでなく全国の多く人たちの共感を集めたのでしょう。
皆さんはどうですか。今の時代、家や学校では、ギリギリまで追い込むような厳しい指導はしません。皆さん一人ひとりが、目標に向かってどのような気持ちで、どのように時間を使い、どこまでやるか...自主性が求められています。ただ、それに甘えて逃げていては高い目標は決して叶えられません。特に中学・高校の3年生は、今進路実現に向けて本当に努力していますか。上手くいかないことを他人のせいにしたり、言い訳ばかりしたりしていては、夢は叶えられません。部活動でも勉強でも自分の取り組み方は自分が一番よくわかっているはずです。下関国際高校の選手たちが特別な訳ではありません。皆さんにも同じような力と可能性が秘められています。ぜひ最善を尽くしてください。それが大事だということを今回改めて下関国際高校の選手たちから学ばせてもらいました。これからの皆さんの取り組みと頑張りに大いに期待しています。