9/9(金) 朝礼のことば

2学期に入り、最初の行事である体育祭が終わりました。みなさんの一生懸命、演技や競技に取り組む様子そして何よりみんなで協力して、楽しみながら活動している姿がとても印象的でした。

今月の学院のテーマは「協力」です。体育祭などの行事に限らず、協力して物事に取り組む場面は日常生活の中でもよくあります。しかし、たまにこの「協力」という言葉を都合よく使っている人がいます。例えば、掃除や何かの準備の時、やることはたくさんあるにもかかわらず、1人でもできるところを数人でやっていたり、運ぶ物は他にもあるのに1人でも運べるようなものをわざわざ何人かで分けて運んでいたりなど...それを指摘すると、こんな答えが返ってきます。「協力して、やっているんです。」

みなさんはこれを協力と考えることができますか?

たしかに、一つの仕事に複数の人で取り掛かり、早く終わらせて他の仕事に手を回すことができれば、これは協力といえるでしょう。しかし、残念ながら今、言ったような人たちに限って、手よりも口が動いていて、1人でやるのと大して変わらないというのがほとんどです。

もし、あなたが困って、誰かに手伝ってもらわなければいけなくなったとき、その人たちに協力を求めたいと思いますか?

もちろんこれはごく一部の話で、光塩の生徒はむしろ率先して協力する人が多く、よく動くなと感心させられることのほうが多いです。

「協力」とは、自分にできることに全力で取り組み、一人ひとりがやるべきことをしっかりやったうえで、力を合わせることだと思います。行事や普段の生活を通して、互いに協力することを繰り返し、その中で「信頼」が生まれます。そして、信頼があるから、いざ困ったとき、協力を求めることができるし、逆にその人が困ったときはすすんで協力したいと思えるようになるのだと思います。

ちなみに、「信頼」は来月の学院のテーマです。この2学期はたくさんの行事があります。それらの行事、様々な活動にみんなで取り組み、「お互いに信頼しあえるような協力」ができる人であってほしいと思います。