9/30(金) 朝礼のことば

みなさん、おはようございます。     

各クラスの先生方、今みんなの挨拶はどうでしたか。元気よく大きな声で挨拶してくれていましたか。コロナ禍なので、「大きい声であいさつしなさい。」とは言いにくいのですが、あいさつは、やはり気持ちのよいものです。あいさつで会話が始まったり、互いの体調を気遣ったりと、あいさつはコミュニケ―ションの入口だと言えます。

 私は今年、高3の就職のお手伝いをしています。大したことは全くできません。就職試験の面接練習をするにも、先輩の先生方にたくさん教わって、それでも分からないことだらけです。面接室への入り方、イスに座るまでの動作、質問の種類、面接でどんなところを見られるか、など、どちらかと言えば生徒目線で確認してしまっているのが現状です。ただ一つだけ、面接する側からの目線で気が付くことがあります。あいさつです。面接官と生徒が交わすひとこと目で、その人の印象の大部分が決まります。想像してください。自分が面接官だったら、面接室に入ってハキハキあいさつできるにこやかな人と、小さな声であまり表情もない人。これから先、一緒に仕事をしていく仲間として、どちらを採用したいと思うでしょうか。

 あいさつと言えば、私は町内を歩くとき、出会う人には、知らない人でもあいさつをします。今の時代、知らない人にあいさつをしたら、不審者ととらえられかねないですし、実際、「え、だれ?」という目で見られることもあります。その時は少し寂しい気持ちにもなりますが、その少しの寂しさよりも、あいさつから始まった近所の人たちとのつながりや温かさの方が、圧倒的に大きいので、私はまた新しい出会いにつながるかもしれないあいさつを、返事があるなしは気にせずに、続けているのです。

授業のはじめと終わりのあいさつ、感謝や謝罪、出会いや別れ、言葉としてはほんの一言ですが、その一言から、たくさんのつながりが広がり、みなさんにとって心地よさや安心感が感じられる場所が増えればいいなと思います。