今月の学院のテーマは「希望」です。皆さんは「希望」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか?
したい事、叶えたい夢など「個人の望み」を考える人が多いと思います。私も、以前は「希望」と聞くと、まず自分個人の望みが叶う事について考えていたように思います。これが欲しい、そに行きたい。
あれがしたい・・・などなど。日々の生活の中で、私たちはさまざまな困難や不安に遭遇し、押しつぶされそうになることが多くあります。それを解消するための望みや、そんな不安な気持ちをとりさって、気分転換をさせてくれ、一歩踏み出す勇気を与えてくれる。そんな効果が希望にはあると思います。「希望の光」という言葉があるように、希望は私たちの心の中で進む道を照らしてくれる「道しるべ」となるのではないでしょうか?
個人の希望ももちろん大切ですが、大人になるにつれ「希望」は個人の望みだけを指す言葉ではないと考えるようになりました。
今、私は3年生の担任をしています。担任としての希望は、「クラスの生徒の一番の味方であること」「クラス全員が、自分たちの希望する進路へ進むこと」「クラスの生徒が立派に卒業すること」「そのために、全力でサポートすること」です。希望を叶えるためにはただ願うだけでなく、それに向けて前向きに努力を続けていくことも大切です。先日探究の時間に、創立後の学院について話をしました。「自分たちの学校のために、自分たちでできることをしよう」と始められた伝統ある光塩バザーで、「自分たちに何ができるか」を考えて率先して協力し、高3の皆が良いお手本となって良いものにしていこうと話をしました。バザーに向けての希望は、「一人でも多くのお客様に喜んで貰うこと」です。ビスケット作りが本格化してきました。朝早くから、ビスケットの生地作りや準備を手伝ってくれている皆さん。毎日授業で心を込めて一生懸命に作業をしてくれている皆さん。昼休みを返上して、ビスケットを焼きに来てくれる皆さん。授業の入れ替わりの際に、次の時間ギリギリまでオーブンや、台の片づけをしてくれる皆さん。放課後に丁寧に袋詰めの作業をしてくれる皆さん。本当にありがとうございます。先輩達が、下級生に丁寧に作業する様子を見せ、良いお手本となることでこの奉仕の精神が伝統として続いていくのだと日々感じています。私も、自分にできることをしっかり考えて生徒や先生方の協力を支えに、感謝の気持ちを忘れずに最後まで心を込めて丁寧にビスケット作りをしたいと思います。
皆さんも、これからも今を大切にし、周囲の支えに感謝をしながら、前向きに「希望」をもって生活をしてください。家族のこと、友人のこと、部活動のこと、後輩や先輩のこと、学校のこと、社会のことなど、自分の周りのことを考え、皆さんの「希望」が広がっていくことを願っています。
11/8(金) 朝礼のことば
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