私たちは今、地球にとっての12月31日、23時59分59秒を生きているという話を聞いたことがありますか?これは、地球46億年の歴史を、1年の365日に当てはめた「地球カレンダー」という考え方によるものです。つまり、46億年を365で割ると、地球に人類が誕生するのは最後の1日にあたる12月31日になってから。さらに、産業革命後を生きる私たちは、まさに地球の生涯の中で最後の1秒を担っていることになるそうです。そのたった1秒で地球環境をおかしくしているとしたら大問題ですよね?!
今話したことは、「中高生のための朝日SDGsジャーナル」の中で、お笑い芸人のあばれる君がインタビューに答えているものです。私は、この記事の中で「地球の生涯の中で最後の1秒を担っている私たちが、そのたった1秒で地球環境をおかしくしている」という部分が印象的でした。産業革命後、私たち人間はさまざまなものを開発し、自分たちの生活を便利で豊かなものにしてきました。しかし、それと同時に多くを犠牲にし、地球に大きなダメージを与えてきたのも事実です。実際、夏は年々気温が上昇し、今も9月が終わりを迎えようとしているのに、萩市では連日35度以上の猛暑日が続いています。この気候変動が人間によって引き起こされていることは、疑う余地がなく明確であると言われています。46億年もの間、たくさんの命を守ってきた地球の環境を、私たち人間がたった1秒で壊してしまっていいのでしょうか?
では、私たち一人ひとりにできることは何でしょう?あばれる君は、「中高生には、自分たちが地球の最後の1秒を担っていることを自覚して、身近な家族やこれから生まれてくる子どもたちのためにできることを少しずつ始めてほしいと思う。SDGsゴール達成のためにいつか何かをしたい…と考えているなら、今すぐ始めるべき!と伝えたいですね。」とインタビューを締めくくっています。
私たちの学校では、生徒会を中心に、委員会ごとにSDGs目標達成に向けての具体的な取り組みを行っています。私は中学生の活動を間近で見ていますが、中学生ならではの斬新なアイディアを実行に移したり、毎年新たな取り組みに挑戦したりしている姿を見て、いつも感心しています。私は、光塩は、学校単位ではSDGsに対してかなり意識が高いと思っています。
では、個人単位になるとどうでしょう?生徒の皆さんは、学校以外の活動で取り組んでいることはありますか?何かしたいけど、まだ実践できていないという人は、ぜひ先生たちにヒントをもらってください。先生たちは、一人ひとりがSDGsに対して取り組む個人目標を決め、月に3回以上行うようにしています。「ノーペットボトルデー」、「給食おかわりデー」、「Yes募金デー」など、中高生でも簡単に取り組めるものがたくさんあります。皆さんも自分の目標を決め、月3回以上実行してみてはどうでしょうか?
長い間、たくさんの命を守ってきてくれた地球にこれからも住み続けるために、そして私たち人間が1秒でおかしくしてしまった地球環境を少しでも元の状態に戻すために、一人ひとりが自分にできることを考え、具体的な行動に移していきましょう。