「一歩踏み出す勇気」
高68回生 末武里梨

月日が経つのは早く、萩光塩学院を卒業して6年が経ちました。卒業後は広島県の大学へ進学しましたが、現在は地元に戻り、言語聴覚士として働いています。社会人2年目になり、やっと職場環境にも慣れてきた頃です。職場の雰囲気はどこか温かみがあり、見学に行った際にアットホームな萩光塩学院の雰囲気と似ている部分を感じ、とても懐かしい印象を受けたのを覚えています。
入社して間もない頃、今の自分の知識だけでは到底解決できないことを、相談もせずに1人でやってみようと、全てを自分1人で抱え込んでいました。私は性格上、人に弱みを見せることが嫌いで、常に完璧な自分でいたいという部分があり、相談する勇気が持てずにいました。しかしある日、勇気を持って先輩に困っていることを相談しました。すると、先輩から「全てを完璧にこなすことは私でもできない。できない部分は先輩方を頼って、今自分にできることを精一杯やる。それが今、末武さんがやるべき事だよ。」という言葉をもらいました。周りからすると普通だと思うかもしれませんが、私はこの言葉に救われました。自分の弱みを他人に見せることで、心が軽くなり、働きやすくなりました。
これからは後輩が入り、自分が教える立場になりますが、相談しやすい環境をこちらから提供できる、そんな職場を作っていきたいです。そして周りの人々と支えあいながら、自分の周りに喜びと光をまくことのできるよう成長していきたいです。