おはようございます。高3・中3の卒業式も無事終わり、1年を締めくくる修了式になりました。みなさんにとって、今年はどんな1年だったでしょうか。1年を終えるに当たり、中学生・高校生としてこの1年をどのように過ごしてきたのか、しっかりと振り返り、改善すべきところは改善して、来年度に繋げてください。2年生は、休み明けにはすぐに進路決定をしなければいけません。1年生も含め、春休みを上手に使って、自分の進路についても真剣に考えるようにしてください。
さて、今日は、先日の中学校の卒業式でした話をもう一度この場でしたいと思います。中学生は2度目になりますが、もう一度しっかり聞いてください。
『進化論』で有名なチャールズ・ダーウィンが言ったとされる言葉に、
「この世に生き残る生物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭の良いものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ。」
というものがあります。このことについて、広島大学教授の長沼毅さんは、キリンを例に挙げ、こんなことを言っています。
「キリンの首は、高い所の葉を食べるために進化して長くなったというのは間違いで、キリンの祖先に、たまたま首が長いという特徴を持った個体が生まれた。自分の親を含め、身近にいる仲間たちは、みんな地面の草や低木の葉を食べている。首が長い個体にとっては、とても生きにくい環境である。仲間と同じことをしていては、とうてい生き残ることはできない。そんな個体が生き残れたのは、仲間とは違った「首が長い」という特徴を生かす方法を見つけたからだろう。」と。つまり、仲間より「首が長い」ことを否定的にとらえず、この「首が長い」という他との違いを受け入れ、そして、「今いる環境で頑張った」からなのだと。

私が、皆さんに一番伝えたいのは、このことです。私たち一人ひとりは、顔や体格、性格が違います。これまで育ってきた環境も違います。誰もが、自分だけにしか分からない、課題や問題も抱えていると思います。しかし、それを他者と比較して「恵まれていない」などと言い訳にするのではなく、まずは、このことを「自分だけの特長」として受け入れてみてください。次に、自分自身をしっかり見つめ、置かれた環境を理解し、自分独自の生き方・目標を見つける。そのうえで、自分がなすべきことは何なのか、人とは違った方法を見つけ、それに対して全力で取り組む。これこそが、個性を活かしながらも自分の夢を実現していく秘訣だと思います。変化を恐れず、新しいことに挑戦すること、柔軟に対応することで成長や成功をつかむことができるのです。
ダーウィンの言葉は、これから新しい環境で学校生活を送ったり、仕事をしたりしていくうえで、非常に参考となる言葉です。来年度は、ぜひ皆さんの「個性」や「良いところ」を活かしながら学校生活を送るように心がけてください。
それでは、明日から始まる春休みは、鋭気を養うとともに、新年度に向けて心を整える時間にしてください。有意義な春休みになるよう願っています。




