朝礼のお話
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2/27(金) 朝礼のことば
皆さんもよく知っているマザーテレサの言葉に次のような言葉があります。「最も貧しいことは物やお金がないことではありません。自分が誰からも必要とされていないと感じることです。」中1の皆さん、先日の宗教の授業、覚えていますか。 さて、今から15年前の2011年3月11日、東北地方で東日本大震災が起こりました。約2万人の人が亡くなった大自然災害です。ほとんどの生徒が生まれていないか生まれていても幼い子供の頃の出来事なので記憶にないと思います。地震のあと、日本だけでなく世界中から多くの若者が被災者支援のためのボランティア活動に参加し、萩光塩学院からも何人かの生徒や先生が参加しました。その後、あるテレビ番組を見て感動したことについて話します。 その番組のタイトルは、「新しい根・被災地に 南三陸町に復興願い移住する若者」番組の中で、何人かの若者が紹介されましたが、全員が、ボランティアに参加したことをきっかけにして、被災地に移住してきた人達です。彼らはなぜ、住み慣れた故郷を捨てて被災地に移り住む決心をしたのでしょうか。彼らの多くが口にする言葉は、次のようなものでした。「ボランティアに参加して、被災地の人々からとても喜んでもらった。」「自分が必要とされていることを強く感じた。」「自分はこれまであまり人とのかかわりがなかったのに、被災地ボランティアを通して人とのかかわりができたし、何より、今の自分を必要としてくれる人がここには居るので毎日が楽しい。」 「自分を必要としてくれる人がいる。」私は、この言葉を聞いて、はっとさせられました。毎日、なにげなく暮らしている私は、日々の生活の中で、このようなことを意識したことがあるだろうか。家族とともにいるとき、学校で生徒と一緒にいるとき、職場で、地域社会の中で、自分は他人から必要とされる生き方をしているだろうか。いじめ、そこからくる自殺、他人とのかかわりが全くなくなった人の結末である孤独死など悲しい出来事が後を絶たない現代社会。まわりの人とのかかわりの中で、自分を必要としている人がいることに気づき、行動することの大切さを教えられました。「自分の存在が誰かを喜ばせている。」「自分がいることで誰かが幸せを感じてくれる。」そう思うだけで、人は生き生きと、喜びを持って生活することができるのではないでしょうか。高校3年生の皆さん、いよいよ明日はあなた方の巣立ちの日です。どうか皆さん、これから素敵な若者、素敵な大人へと成長していってください。
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2/18(水) 朝礼のことば
今週の土曜日はコース・文化部発表会の日です。先日もらったプログラムには、コース文化部発表会は1993年に始まったと書いてあります。それ以前は、卒業前に3年音楽コースのピアノ発表会が、今の2年音楽幼児教育コースのピアノ発表会のように、放課後の音楽室で行われていましたが、他のコースの発表の場はありませんでした。当時の光塩会の会長さんは音楽好きな人で、『これを学校の中だけでやるのはもったいない。他のコースの発表や展示もあわせて、学校外の施設で発表会を行なってもっとたくさんの人たちに見てもらったらどうか。そうすれば、光塩の素晴らしいところをもっと多くの人に知ってもらえるし、生徒たちの自信にも繋がる。』という提案をされ、それがきっかけとなりコース・文化部発表会は始まりました。 初めは、東萩駅の隣にあるロイヤルホテルのホールで発表と展示が行われました。狭いホールなので高校3年生とその保護者が主な参加者でした。その後、もっと多くの人に見てもらおうと、展示を田町商店街のJoy201で行ったり、萩市民館を借りて行うこともありました。現在では体育館で行い、全校生徒のほか保護者や卒業生、光塩に入学予定の中学生など、たくさんの人が集まる発表会になり、コース制や文化部の活動を知ってもらう良い機会になっています。 また、コース文化部発表会以外にも、オープンスクールやバザー、試合やコンクール、地域イベントへの参加や多種多様なボランティアなど、みなさんが学校外の方、地域の方と接する機会がとても多くなりました。その中で、みなさんは毎日の中学校、高校生活で学んだことや身につけたことをしっかりと発揮しています。そのため最近は「光塩の生徒は頑張っていますね」「光塩は楽しそうですね」という声を卒業生や地域の方からよく聞くようになりました。当時の光塩会の会長さんも今の光塩を見て喜んでおられるのではないかと思います。 高校3年生を中心とした土曜日の発表会が素晴らしいものになるように、みんなで盛り上げていきましょう。
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2/4(水) 朝礼のことば
先週の金曜日、高校の一般入試が終わりました。中3のみなさん、大変お疲れさまでした。高校の推薦入試から始まり、中学校、高校一般と続いた光塩の入試は、全て無事に終わりました。入試前に大掃除や準備をしながら、皆さんも懐かしかったのではないでしょうか。 残すは、高3の入試です。高3での受験は、本当に多種多様です。先日の講演会で青山学院の原監督も仰っていましたが、最近は学力以外のボランティア経験や資格などの学力試験以外でも評価をしてくれます。面接を実施する大学も多いです。これは高校受験でもありますね。面接は一人ひとり、自分のアピールをするチャンスです。最近は大学だけでなく高校でも「アドミッションポリシー」という言葉を使いますが、簡単に説明すると、その学校が「こんな生徒に来てほしいなぁ」ということがまとめて示してあるものを、「アドミッションポリシー」といいます。面接では、いかに自分が「アドミッションポリシー」に書いてあるような生徒なのかをアピールします。 光塩のアドミッションポリシーの1つに「自分のまわりに喜びと光をまく人として、社会に貢献しようとする生徒」というものがあります。「自分のまわりに喜びと光をまく人」。これは、光塩のモットーであり、毎朝唱えている「光塩生徒の姿」の中にも出てきます。「自分のまわりに喜びと光をまく人」。私もこのようにありたいと思っています。自分の周りの人の成功を自分のことのように喜べる人。自分のもっているものを惜しみなく他者と分け合える人。正論だけを言うのではなく寄り添った言葉をかけ、希望をみつけられる人。きちんと言葉にして相手の良さを伝えられる人。つまり、「大切に思っているよ」が伝わるように、そして、相手が「大切にされているなぁ」と感じられるような関わり方をしていきたいと思っています。 今月のテーマは「愛」です。愛とは恋愛だけの話ではなく、相手を大切に思うことです。今月は自分の行動、発言に少し敏感になってみてください。友だちに、家族に、先生に、隣の人に、愛が伝わる1ヵ月にしましょう。
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1/28(水) 朝礼のことば
みなさんは、何かに取り組んでいるとき、今日はやる気がしないからやめようと思ったことはありませんか?人はついつい自分に甘くなってしまうものです。今日はそんな人たちに向けて話をしようと思います。 みなさんは、サッカー選手の三浦知良さんを知っていますか?「キング・カズ」の愛称で親しまれ、サッカーが好きなら知っている人もいると思いますし、スポーツにあまり興味がなくても名前は聞いたことがあるという人もいるかもしれません。 今年59歳を迎えるにもかかわらず、今だ現役で活動し、昨年末、J3の福島ユナイテッドFCへの移籍が決まりましたが、この年齢で現役を続けることに批判的な意見も少なくありません。もうプロで通用するプレーはできていない。名前だけの客寄せパンダ。など…近年は試合に出る機会も少なく出場しても数分程度で、もう引退すべきだと言われながらも、KAZU選手は現役であることにこだわり続けています。今でも、一番に練習場に行き、若い選手たちと同じメニューをこなしているそうです。この年齢で若い選手たちと渡り合っていこうというだけでもすごいことなのですが、おそらく本人からすればそれは普通のことなんだろうなと思います。 Jリーグが開幕した1993年は私が中学3年生の時で、その時から全盛期のプレーも見てきました。輝かしい経歴の反面、多くの挫折も経験されています。私も正直もう引退してもいいのではないかと思ったこともありますが、この年になっても、挑戦する気持ちを持ち続けていること、自分はできると信じて日々努力を積み重ねている姿勢に素直にかっこいいと思い、尊敬しています。 「あきらめる理由を探すんじゃなくて、あきらめない理由を探せ」KAZUさんの言葉です。 みなさんの中にも今、夢や目標をもって努力をしている人もいると思います。将来の夢でなくても、日々の学習や部活の中でも、もういやだとか、今日はさぼろうかなどと考えてしまうこともあると思います。時には休憩も必要です。しかし、一度、やらない理由をつけて怠けてしまうと、そのあとも何かと理由をつけて、さぼりたくなってしまいます。自分が描くなりたい自分になるために、今何をするべきかを考え、さぼりたい気持ちをぐっと抑えて、挑戦し続ける人であってほしいと思います。
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1/21(水) 朝礼のことば
今月の学院のテーマは「平和」です。 みなさんは「平和」と聞くと、まず何を思い浮かべますか。ニュースに出てくる戦争や世界のどこかで起きている紛争が終わることを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。もしかすると、「遠い国のこと」や「自分には関係のないこと」と捉えている人もいるかもしれません。 しかし、平和とは本当に遠いところだけの話でしょうか。毎日学校に通い、友達や先生と話し、勉強や部活動ができること。これは決して当たり前のことではありません。安心して学べる場所があり、人と関われること自体が、すでに大きな平和です。先日行われた代議委員会で、今月の目標が「今ある平和に感謝して学院生活をより良いものにし、気持ちよく3学期を始めよう」と決まりました。学院には、今ある平和に気づき、感謝しようと考える人が多いことをとても誇らしく、嬉しく感じました。 私は、平和とは、命が守られ、心が安心でき、人が尊重され、愛をもって関わり合える状態だと思います。その平和をつくり守るためには、周囲に関心を持って、人の傷みに気づき、それに心を寄せることが大切なのではないでしょうか?たとえば、クラスで誰かが失敗したとき、みなさんはどういう行動をとりますか?責める言葉や笑いものにする態度は、相手の心を傷つけ、その場の雰囲気も悪くします。一方で、「大丈夫」「一緒にやろう」という言葉は、人の心を支え、安心できる空間をつくります。こうした小さな選択の積み重ねが、身近な平和を生み出します。 ここで、言葉について考えてみましょう。私は言葉には大きな力があると信じています。日本には昔から「言霊(ことだま)」という言葉があり、言葉には魂が宿り、現実に影響を与えると考えられてきました。これに関連して、言葉を水や花に聞かせる実験を聞いたことがある人もいるかもしれません。感謝や優しい言葉をかけた水や花は美しく変化し、否定的な言葉をかけたものは濁ったり枯れやすくなったりする、という実験です。科学的な評価はさまざまですが、少なくとも「言葉が環境や心に影響を与える」のは間違いありません。もし言葉が水や花に影響を与えるなら、同じ心を持つ人間には、もっと強く影響するはずです。何気なく発した一言が、友達の心に長く残ることもあります。 私たちは毎日、たくさんの言葉を使っています。日常生活の中では、ついついきつい言葉や否定的な言葉が出てしまうこともありますが、できるだけ優しく、人の心に寄り添える言葉を使うように心がけていきたいと思います。 今日、どんな言葉を選ぶか、誰にどんな態度で接するか、その一つひとつが平和への一歩です。どうか、自分の言葉が誰かの心を生かすものになっているか、考えてみてください。みなさんの言葉で、家族や友人、学校、そして世界に、少しずつ「平和」が広がることを願っています。
