朝礼のお話
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11/4(水) 朝礼のことば
おはようございます。 みなさん、今日も新しい朝がやってきました。窓の外を見ると、いつものように朝日が昇っています。光は希望に例えられることがよくありますが、今日の朝日からも「今日一日も頑張ろう」と思えるような小さな希望が感じられるのではないでしょうか。 最近、部活動の大会やイベントなどが多くありました。勝ったり納得のいく結果だったりする人もいれば、悔しい思いをした人もいるでしょう。結果はそれぞれですが、私は“全力で取り組んだ姿”こそが一番に価値があるものだと思っています。思うようにいかなくて落ち込んだ日。何度も失敗して、「逃げ出したい」と感じた瞬間。それでも諦めずに一歩を踏み出した、その気持ちの中にこそ、「希望」があるんです。 希望とは、“うまくいく確信”ではなく、“うまくいかなくても続けようと思える力”のことではないでしょうか。努力している時は、結果が見えなくて不安になることもあると思います。でも、毎日コツコツと積み重ねるその姿が、やがて大きな自信に変わっていきます。朝は、そのスタートラインです。昨日の失敗も、悔しさも、一度リセットして、また前を向くことができる。毎日、新しい朝を迎えるということは、それが希望の始まりでもあります。 今日も、みなさんそれぞれの場所で努力を続けると思います。うまくいく日も、いかない日もあります。でも、どんな時もその中に、小さな希望の光が必ずあることを忘れないでください。みなさんの今日の努力が、明日の笑顔につながりますように。 それでは、今日も一日、頑張りましょう。
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10/29(水) 朝礼のことば
今日は人との関わりについて、繋がりについて話をします。 皆さんは人との関わりや繋がりを意識して日々の生活を送っていますか?私は人とのつながりを大切にしています。そのおかげで、今たくさんのことにチャレンジできています。 よく、横の繋がり、縦の繋がりと言いますが、意味を知っていますか?横の繋がりとは、皆さんからすると同級生だったり、同じ中学生、高校生です。職場では同僚や同じ職種で働く人たちです。縦の繋がりとは皆さんからすると先生や先輩・後輩にあたり、職場では上司や部下などです。もちろん縦横関係なく繋がりをたくさん持っている人も多いと思いますが縦横のつながりも大切にしてほしいと思います。皆さんも萩光塩に入学してから、さらに人との関わりや繋がりが増えたのではないでしょうか? 5月の学院のテーマであった関わり。皆さんは関わっている人、つまり家族や友達、恋人、先輩後輩先生共通の趣味を持つ人などとの関わりの中で相手を尊重して接していますか?自分の意見をいつも最優先にしていませんか?つい傷つけることを言ってしまったり、行動してしまうことがないでしょうか?一度言ったことや行動したことは取り消すことはできません。大事なのは今、や、これからです。過去の失敗を後悔しても改善はしません。今どう動くとうまく関われるか、この先も繋がっていけるかを考えて行動することが大切になります。 自分の意見を持ちつつ、繋がりを大切にして、相手を尊重して生活を送ってほしいと思います。そうする事でより充実した毎日を過ごせるとともに心の健康にも効果があります。今日から改めて少し意識してみてください。
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10/22(水) 朝礼のことば
朝晩の空気がすっかり秋らしくなってきました。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。今年は例年よりも早く、全国的にインフルエンザの流行が始まっています。来週はいよいよ開校記念ミサ、そしてバザーの準備が本格的に始まります。学校全体が動く行事ですので、基本的な予防を意識して、毎日元気に過ごせるようにしましょう。 さて先週の10月13日は祝日でしたが、何の日だったか覚えていますか? 「スポーツの日」です。元々は「体育の日」として1964年10月10日の東京オリンピック開会式を記念して制定され、2000年からは「ハッピーマンデー制度」により、10月の第2月曜日に移動、そして2020年には名称が「スポーツの日」に変更され、より広くスポーツを楽しむ日として再定義されました。「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培い、健康で活力ある社会の実現を願うこと」を目的とし、スポーツの日は、単なる運動の機会だけでなく、人とのつながりや社会の活性化にもつながる祝日なのです。これからは記録を競う日ではなく、体を動かすことの楽しさや、仲間と過ごす時間の大切さを感じ、自分のペースで、心も体も元気になれる時間にしてみましょう。 今日は、体育の視点から、皆さんに伝えたいことがあります。体育の授業や部活動、行事などを通して、私たちは「体を動かすこと」だけでなく、「心を育てること」も経験しています。その中で、特に大切だと感じるのは、挑戦することの価値です。運動が得意な人もいれば、苦手な人もいます。でも、体育の時間に求められているのは「完璧にできること」ではありません。大切なのは、「できるかどうか」ではなく、「やってみようとする気持ち」です。 例えば、リレーでバトンをつなぐとき。自分の走りだけでなく、仲間を信じてバトンを渡すことが求められます。その瞬間には、信頼・責任・協力といった、社会で生きていくうえで大切な力が育まれています。また、体育ではルールを守ることが安全につながります。 ルールを守ることは、相手を思いやることでもあります。これは、教室や廊下、SNSなど、学校生活のあらゆる場面にもつながる考え方です。そしてもう一つ。体育は「今この瞬間」に集中する時間です。過去の失敗や未来の不安ではなく、「今、ここで」自分の力を出す。その積み重ねが、皆さんの自信につながっていきます。 これからの学校生活でも、体育で学んだことを生かして、挑戦することを恐れず、仲間を大切にし、今を全力で生きる姿勢をもってほしいと思います。 皆さん一人ひとりの成長を、心から応援しています。
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10/8(水) 朝礼のことば
「リフレーミング」という言葉を聞いたことがありますか?リフレーミングとは、同じ物事でも捉え方を変えるだけで、マイナスだと思っていることも、プラスに解釈することができるというものです。 例えば、半分の水が入ったコップを見て、皆さんはどう思いますか?“まだ半分もある”と思う人と、“もう半分しかない”と思う人がいると思います。このように、同じ物事でも、人によって受け取り方や感じ方が異なります。これは、身近なものに置き換えると、長所と短所も同じことです。自分では短所だと思っていることも、違うとらえ方をすれば、長所に置き換えることができます。私自身、昔から自分の思ったことをすぐ口に出してしまう性格で、発言した後に言わなければよかった、と後悔することも多々ありました。 ですが、リフレーミングというものを知って、自分自身の性格を振り返り、友達と意見交換をする中で、思ったことを発言できるのは長所でもあることに気づくことができました。ただ、全てをいいように言い換えるのではなく、短所であることに変わりはないため、自分の思ったことを発言することは変えないけど、発言する前に少し考えるように努力したり、言い方を柔らかくしたり、発言した後に振り返って、よくなかったな、と思えば、謝罪の気持ちを相手に伝えるように心がけています。 こんなふうに、皆さんにも、自分や周りの人の短所を長所に置き換えてみてほしいです。そうすると、今まで気づけていなかった良いところに気づくことができ、自分や周りの人の嫌なところばかりに目を向けるのではなく、新しい良いところを見つけることができると思います。 このように、同じ物事でも人によって受け取り方、感じ方が違うというのは、普段の学校生活、家での生活、地域でのかかわりの中でも起こりうることです。自分は何も感じていなくても、周りの人からすれば、その発言、行動1つで嫌な思いをする人もいます。みんなに何も思われずに過ごすことはなかなか難しいことだと思いますが、自分の行動、発言を振り返るよう意識し、誰か傷つけていないか、自分中心の行動をしていないか考える時間を作ってみてほしいと思います。そうすると、自然と他者とのかかわりがスムーズになるはずです。
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10/1(水) 朝礼のことば
最近、アルフレッド・アドラーという人に関する本を読みました。アドラーはオーストリアで生まれ、今から100年くらい前に活躍した心理学者です。「自己啓発の父」とも呼ばれ、現在では多くの関連書籍が出版されています。今日は、アドラーの遺した言葉の中から気に入ったものをいくつか紹介します。 1つめは、「やる気がなくなったのではない。やる気をなくすという決断を自分でしただけだ。変われないのではない。変わらないという決断を自分でしているだけだ。」 例えば、あなたがテレビを見た後に、勉強を始めようと思って立ち上がりました。そのときお母さんが、「宿題終わったの?」と言います。するとあなたは機嫌が悪くなって勉強する気がなくなります。たぶんあなたは、もともと勉強したくなかったので、お母さんの言葉を理由にしてやる気をなくしたのでしょう。しかしあなたは、お母さんに「今からやるよ」と言って勉強を始めることもできたはずです。つまり、お母さんのせいでやる気がなくなったのではなく、いくつかの選択肢の中からやる気をなくすという行動を自分で選んだということです。すべての行動はあなたが選んだものです。誰かのせいにしてはいけません。 次は、「あなたのために他人がいるわけではない。○○してくれないという悩みは、自分のことしか考えていない何よりの証拠である。」です。 「私に話しかけてくれない」「おはようと言ったのに答えてくれない」といったことで、相手が嫌いになる人がいます。しかし、世の中はあなた中心に回っているのではありません。一人ひとりが同じように生きています。たとえ自分の期待する行動が返ってこなくても、それを認め相手を信じて付き合うことが大切です。 最後は、「信用するのではなく信頼するのだ。信頼とは裏付けも担保もなく相手を信じること。裏切られる可能性があっても相手を信じるのである。」です。 信用するというのは実績や証拠があって信じることです。アドラーの言葉は信頼がベースになっています。無条件に自分と相手をを信頼し、他者のために貢献することが幸せにつながると言っています。 短い時間では上手く紹介できませんでしが、後は皆さんが本屋などで見つけて読んでみてください。きっと、自分を勇気づけてくれる言葉が見つかるはずです。
