朝礼のお話

  1. 9/16(水) 朝礼のことば

     おはようございます。9月も半ばに入り、朝晩は少しずつ涼しい風が吹くようになってきましたね。でも、この時期は夏の疲れも出やすい季節です。皆さん、体調を崩していませんか? 先週、金子先生から「進路を決めたお話」や、「今まさに夢に向かって頑張っている教育実習生のお話」がありましたね。「自分も頑張ろう!」と刺激を受けた人もいれば、「まだやりたいことが決まっていないな」と、少し焦った人もいるのではないでしょうか。実は、私は昔からかなりの凝り性で、こだわりが強いところがあります。何かを始めるときも、計画を立てることにすごく時間がかかりますし、いざ始めると一生懸命になりすぎて、自分にプレッシャーをかけ、ヘトヘトに疲れてしまうことがよくあります。そんな私が、最近ちょっと意識していることがあります。 一つ目は、「楽しみを先に仕込んでおく」ことです。 「お気に入りの服を着て気分をあげよう」とか、「帰ったら好きなものを食べよう」とか。私は、好きなアニメやマンガを見ることを、ご褒美にすることも多いです。やらなければいけないことだけを考えると、げんなりしてなかなかやる気が出ないこともありますよね。そんなときは、楽しみを一つ用意しておく。これも、自分の機嫌を自分でとる方法の一つだと思っています。 二つ目は、「とにかく、まず手をつける」ことです。 課題でも、勉強でも、「全部終わらせよう」と思うと、なかなか始められません。でも、「まず5分だけ」「まず1ページだけ」と手をつけてみる。そして、締め切りがあるものは、本当の期限より少し前に、自分の期限を決めておく。そうすると、「まだ時間があるから」と後回しにしてしまうことも減ります。そして三つ目は、最初から完璧を目指さないこと。最初から100点のものを作ろうとすると、どうしても時間がかかります。まずは一度形にしてみる。そして、あとから見直して、直していく。私は、これが結構大事なんじゃないかなと思っています。進路も同じです。もちろん、「将来こうなりたい」という大きな目標を持つことは大切です。でも、その目標を今日一日で完成させる必要はありません。まず手をつけてみる。小さな目標を一つ決めてみる。楽しみを一つ仕込んでおく。そして、やってみてから、また考えて、直していく。大きな目標は、進む方向を教えてくれます。でも、実際に前に進めてくれるのは、今日の小さな一歩です。 皆さんは今日、何から始めてみますか? 「まず10分だけ勉強する」でもいい。 「帰ったら好きなものを食べよう」と楽しみを仕込んでもいい。 「今日は早く寝よう」と決めてもいい。 完璧じゃなくて大丈夫です。まずは小さく始めてみる。そして、やりながら考えて、少しずつ整えていく。 そんなふうに、自分の機嫌も、自分の未来も、自分で少しずつつくっていけたらいいと思っています。

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  2. 6/3(水) 朝礼のことば

     今月のテーマは「赦し」で、「人を赦しなさい」と言われています。しかしみなさんは「どうしても許せない!」と思った経験はありませんか。 嫌なことを言われたとき、ケンカをしたとき、信頼していた人に裏切られたとき。「もう絶対に許せない!」と思うのは、自然なことだと思います。では、今月のテーマ「赦し」とはどういう意味でしょう。  これは、「されたことをなかったことにする」とか、「無理に仲直りしなさい」という意味ではありません。大切にされているのは、「相手への怒りや憎しみに、自分の心を支配され続けないこと」です。みなさんの教室にもあるように、イエス・キリストは十字架にかけられて苦しめられましたが、そんな時、自分を傷つけた人たちのために「父よ、彼らをお赦しください」と祈りました。普通なら「なんでこんなことするんだ!」と怒ってもおかしくありません。それでもイエスは、憎しみで返そうとはせず、「相手を憎み続けないこと」を選びました。そして実は、このときイエスが祈った相手には、私たち自身も含まれています。私たちが日々の生活で誰かを傷つけたり失敗したりしたときも、イエスは「私はあなたを赦しているよ」と、いつでも大きな愛で包み込んでくれているのです。   私たちはみんな、すでにイエスに赦されている存在です。だからこそ神様は、「あなたも、その温かい心のままで、他の人を赦す努力をしてみてほしい」と呼びかけておられます。学校生活では、「友達に陰口を言われた」「部活できつい言い方をされた」と、絶対に許せないと思う瞬間もあるでしょう。人を赦すことは決して簡単ではありません。 先日、嵐の二宮和也さんがラストライブの中で、「この事務所で学んだのは、できる・できないではなく、やるか・やらないかだ」という話をしていました。人を赦すことも、きっと同じです。 「無理だ、絶対に許さない」と心を閉ざすのではなく、イエスに赦されている自分を思い出しながら、「どうしたら相手を傷つけ返さずに済むだろう」と考えてみること。それが「やるか・やらないか」の、最初の「やる」一歩だと思います。もちろん、嫌なことをされたときに無理に我慢する必要はありません。そんなときには、先生や周りの大人に相談してください。少し距離を置くことも大切な方法です。 私たちが毎朝祈っている「わたしたちも人を赦します」という言葉。今月はぜひ、「まず自分が神に赦されているんだ」という安心感を感じながら、この言葉を日々の学校生活の中で考えてみてください。

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  3. 6/10(水) 朝礼のことば

     明日、6月11日は暦の上では「入梅(にゅうばい)」と呼ばれます。昔の人は、この時期になると梅雨の訪れに合わせて、田植えや農作業の準備を進めていました。季節が変わるときに、自然が少しずつ姿を変えるように、私たちの体も気温や湿度の変化の影響を受けています。だからこそ、この時期は体調管理がとても大切です。今日は、その基本となる「睡眠」について話したいと思います。  先日、高校生の授業で1日の時間の使い方について振り返る機会がありました。その中で私が少し気になったのは、皆さんの寝る時間の遅さです。寝る時間が遅くなると、睡眠時間も短くなってしまうのではないかと心配したのですが、皆さんは普段、何時間くらい寝ていますか?  中学生や高校生は成長期のまっただ中です。個人差はありますが一般的には8~10時間程度の睡眠が望ましいとされています。しかし実際には、部活動や勉強、習い事、スマートフォンなどの影響でそれよりも短くなっている人も少なくありません。  ちなみに私は、夜9時を過ぎると眠くなってしまうことが多いので、比較的早く寝て、朝早く起きて活動していることが多いです。大抵は4時~5時ですが、早い日は皆さんにとっては真夜中の3時頃に起きることもあります。もちろん、皆さんに3時起きを勧めているわけではありません。大切なのは、自分に合った生活リズムを見つけて、十分な睡眠時間を確保することです。  また、睡眠と勉強も切り離せない関係です。テスト前になると、「もっと勉強しなければ」と思って、つい夜遅くまで起きてしまうこともあるかもしれません。けれども実は、勉強した内容を記憶として定着させるためには、勉強そのものと同じくらい睡眠が大切だということを知っていますか?  私たちの脳は、眠っている間に、その日に学んだことを整理し、大切な情報を長く覚えられる形にまとめています。つまり、睡眠は勉強の「休み時間」ではなく、学んだことを完成させる「仕上げの時間」なのです。  授業中に眠くなったり、覚えたはずのことが思い出せなかったりするのは、睡眠不足になると集中力や判断力が下がるためです。夜遅くまで頑張ったつもりでも、睡眠が足りなければ、せっかくの努力が十分に生かされません。  最近はSNSなど、夜遅くまで楽しめるものがたくさんあります。気がついたら1時間、2時間と時間が過ぎてしまうこともあるでしょう。しかし、その時間を少しだけ減らして睡眠にあてることで、翌日の授業や部活動、そして勉強の質は大きく変わります。  私たちの体や脳は、毎日文句も言わずに休むことなく働いてくれています。その働きに感謝しながら、自分自身を大切にすることも自立の一つです。今夜はぜひ、自分が何時に寝ているかを振り返ってみてください。そして、いつもより30分だけ早く寝ることを意識してみてください。その30分が、明日の元気と学びを支え、未来の自分を支える力になるかもしれません。

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  4. 5/27(水) 朝礼のことば

     「みなさんの特技はなんですか?」また、「みなさんの長所はなんですか?」と聞かれたら、みなさんはそれに対してすぐに返事をすることができますか?答えられない人もいるのではないでしょうか?  実は、この質問はとても答えにくい質問です。特技や長所というのは、「人より優れているもの、実績のあるもの」というイメージが強く、誰にもできない私だけができることや大会での上位入賞などがすぐに頭に浮かぶのではないでしょうか?  もし、特技や長所が今述べたようなことだけを指すのであれば、もちろん答えに悩んでしまう人も多いと思います。実際に私もその一人で、普段生活していて、自分自身の特技や長所について深く考えて生きてはいませんので、急にこのような質問をされた時には、なんと答えていいのか分からず、適当に取り繕って答えてしまうか、何も答えられず少し後悔してしまいます。  しかし、うまく答えられなかった人には、本当に特技や長所がないのでしょうか?答えはノーです。誰にでも特技や長所は必ずあります。問題はその特技や長所に気づく時間や場面を持っていないことです。自分の良さに気づくことができていないため、特技や長所についてきちんと答えられない人が増えているようです。  では、どのようなことが特技や長所と言えるのでしょうか?例えば、日常的に繰り返し自分の中で行っていることを思い浮かべてみてください。ノートの端にいつも落書きをしている人、隙間時間に本を読んでいる人、休み時間にボールで遊んでいる人、などその人たちにはすでに特技や長所があります。絵が嫌いな人は絵を描かないでしょうし、本が嫌いな人は本なんて読みません。体を動かすことが嫌いな人が走り回って遊んだりはしません。つまり、好きという感情でそのものに取り組んでいる時点で、嫌いという人よりも真剣に取り組んでいるはずです。技術的に優れていないかもしれませんし、何かで表彰されることではないかもしれません。しかし、自分にとって大切なことを自分のために一生懸命向き合って活動していることは、他の何にも代えられないあなた自身の特技であり長所です。  あとは、この特技や長所についての質問がどのような場面でされているかということも重要になってきます。もし、就職面接や大学受験の面接で聞かれているのならば、その会社や学校に生かせるものでなければ、質問の意図に答えたことにならないので、関連づける必要性はあります。しかし、入学後や初対面の人との自己紹介であれば、自分を知ってもらうきっかけづくりになりますので、自分の「好き」という気持ちを全面に出して答えると良いのではないでしょうか?  以前のこの朝礼のお話で私は好きな言葉を一つ紹介しました。それは「向き不向きよりも前向き」という言葉です。うまくいくかいかないかは、その時の状況にもよりますが、そのことに取り組みたいと思った時に実行できる気持ちが大切だという言葉です。この言葉を伝えてくれた人は、自分の好きなことに直向きに取り組み、人より優れた才能を持っていたわけではありませんが、今では自分の夢を叶えており、自信を持って自分の特技ですと、胸を張って言っています。  みなさんも、普段の自分を振り返って、自分の良いところを再確認してみてはどうでしょうか?

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  5. 4/22(水) 朝礼のことば

     みなさん、おはようございます。4月の月目標は「出会い」です。新学期が始まってちょうど2週間、新入生のみなさんは同級生や先輩・後輩、先生方との新たな出会いがたくさんあったのではないでしょうか。また中学2・3年生、高校2・3年生もクラス替えや部活動などで、今まで関わったことのない人と一緒に活動する機会ができたのではないかと思います。  ところで「出会い」という言葉を漢字で書くと、「出席」の「出」に「会社」の「会」と書きますね。「出」という字は「足が一定のラインを越える」ということが由来となってできた漢字です。では「会」という字は、もともとどのような意味だったのでしょうか? 実は「多くの人が寄り集まって話をすること。」が「会」という字の由来です。したがって「出会い」とは、「家の外に出て、ある場所に集まった人々が、あれこれと話をする」ことを意味します。  近年、初対面の人とのコミュニケーションに苦手意識を感じている人が多いように思います。そのように感じている人は、「何か面白い話をして、ウケを取らなくてはならない」、「うまく会話をつなげて、場を盛り上げなくてはならない」という意識が強い傾向にあります。しかし、誰もが話上手な人であるとはかぎりません。私もどちらかと言うと口下手な部類で気の利いたことが言えず、会話中に気まずさを感じることがしばしばあります。このままではまずいなあと思いつつ、互いに沈黙する時間が続くこともあります。そのような時は思い切って発想を転換し、「別に自分はお笑い芸人ではないのだから、必ずオチのつく話などしなくてもいいんだ」と割り切り、「好きなもの」について語り合うことで、相手と言葉のキャッチボールを図ってみてはいかがでしょうか。  例えば「私はラーメンが好きなんですが、どこかおすすめのところはありますか?」と相手に尋ねます。そうすると多くの場合、相手は「どんなラーメンが好きなの?」と聞き返してきたり、「最近行ったラーメン屋だったら……」と話してくれたりします。相手が自分の振った話題に答えてくれたら、その内容に合わせて、「私はとんこつラーメンが好きですが、この辺りにとんこつラーメンを出すお店がありますか?」と聞いたり、「最近行ったお店でどんなラーメンを食べたんですか?」とさらに質問したりすることで、会話をさらに続けることができます。そして、ひとしきりラーメンの会話を続けたら、今度は「ラーメン以外に何かお好きなものってありますか?」と相手に尋ねてみてください。そうすれば、相手もいろいろなことをこちらに話してくれ、会話がさらに発展していきます。  自分の好きなものについて話すとき、人はとても喜ばしい気持ちになり、聞き手に対してどんどん語りたくなるものです。そこで、自分の好きなものだけでなく、相手の好きなものについても興味・関心を向けて会話をしてみてください。想像以上に盛り上がるだけでなく新たな発見もあって、互いの仲をさらに深めることにつながっていくでしょう。皆さんにとって素敵な「出会い」がこれからもたくさんあることを期待しつつ、私の今日の話を終わりたいと思います。

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