私の授業ではハレルヤを歌うために並び直すということをします。生徒の皆さんは想像ができると思います。最初はみんな言った通りには並べません。というか、時間がかかります。1列目は9人、2列目は8人、3列目は8人にして、と具体的に言っても誰かが動くのを待っている人がいます。いつも見ていて思いますが、自分が動かなくても誰かが動いてくれる、この人の隣が良い、私はこの場所がいい、と自分だけの気持ちとを優先しているのだと思います。バランスを見て、譲って動くのはいつも同じ人。こういうことは音楽の時間だけではありません。先日の体育祭練習の期間でも「これ運んで」「あれ片付けて」の声にすぐに走っていくのはいつも同じ人。
授業などでは手を挙げたり、自分の意見を言ったりするのは勇気がいります。自分の考えていること、感じたこと、心の中のことを誰かに伝えるのは「相手や周りがどう思うだろうか」が気になり言いづらいこともあります。生徒会立候補や委員会、級長を決める時などは立候補したいけど自分にできるだろうか、私が手を挙げたらどう思われるだろうか…など、悩んでいるうちにサッと手を挙げる人がいて、後悔をしたことはないでしょうか。
全員がすぐ動ける人になることは難しいですが、動くことはチャンスが巡ってくることです。手を挙げて発言して、例えそれが間違っていても、「自分の意見をきちんといえる人」として周りが認識します。「誰かこれやって」と頼まれたときに「めんどくさい」を押し殺して、笑顔で「いいよ」が言えたなら、そこに信頼が生まれます。人間関係とはそんな小さなコミュニケーションから良くなっていったり、悪くなっていったりします。
今日から「今だ」と思った時に発言や行動ができるように、少し勇気を出してがんばってみてください。
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