10/8(水) 朝礼のことば

 「リフレーミング」という言葉を聞いたことがありますか?リフレーミングとは、同じ物事でも捉え方を変えるだけで、マイナスだと思っていることも、プラスに解釈することができるというものです。
 例えば、半分の水が入ったコップを見て、皆さんはどう思いますか?“まだ半分もある”と思う人と、“もう半分しかない”と思う人がいると思います。このように、同じ物事でも、人によって受け取り方や感じ方が異なります。
これは、身近なものに置き換えると、長所と短所も同じことです。自分では短所だと思っていることも、違うとらえ方をすれば、長所に置き換えることができます。私自身、昔から自分の思ったことをすぐ口に出してしまう性格で、発言した後に言わなければよかった、と後悔することも多々ありました。
 ですが、リフレーミングというものを知って、自分自身の性格を振り返り、友達と意見交換をする中で、思ったことを発言できるのは長所でもあることに気づくことができました。ただ、全てをいいように言い換えるのではなく、短所であることに変わりはないため、自分の思ったことを発言することは変えないけど、発言する前に少し考えるように努力したり、言い方を柔らかくしたり、発言した後に振り返って、よくなかったな、と思えば、謝罪の気持ちを相手に伝えるように心がけています。
 こんなふうに、皆さんにも、自分や周りの人の短所を長所に置き換えてみてほしいです。そうすると、今まで気づけていなかった良いところに気づくことができ、自分や周りの人の嫌なところばかりに目を向けるのではなく、新しい良いところを見つけることができると思います。
 このように、同じ物事でも人によって受け取り方、感じ方が違うというのは、普段の学校生活、家での生活、地域でのかかわりの中でも起こりうることです。自分は何も感じていなくても、周りの人からすれば、その発言、行動1つで嫌な思いをする人もいます。みんなに何も思われずに過ごすことはなかなか難しいことだと思いますが、自分の行動、発言を振り返るよう意識し、誰か傷つけていないか、自分中心の行動をしていないか考える時間を作ってみてほしいと思います。そうすると、自然と他者とのかかわりがスムーズになるはずです。

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