朝晩の空気がすっかり秋らしくなってきました。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。今年は例年よりも早く、全国的にインフルエンザの流行が始まっています。来週はいよいよ開校記念ミサ、そしてバザーの準備が本格的に始まります。学校全体が動く行事ですので、基本的な予防を意識して、毎日元気に過ごせるようにしましょう。
さて先週の10月13日は祝日でしたが、何の日だったか覚えていますか?
「スポーツの日」です。元々は「体育の日」として1964年10月10日の東京オリンピック開会式を記念して制定され、2000年からは「ハッピーマンデー制度」により、10月の第2月曜日に移動、そして2020年には名称が「スポーツの日」に変更され、より広くスポーツを楽しむ日として再定義されました。「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培い、健康で活力ある社会の実現を願うこと」を目的とし、スポーツの日は、単なる運動の機会だけでなく、人とのつながりや社会の活性化にもつながる祝日なのです。これからは記録を競う日ではなく、体を動かすことの楽しさや、仲間と過ごす時間の大切さを感じ、自分のペースで、心も体も元気になれる時間にしてみましょう。
今日は、体育の視点から、皆さんに伝えたいことがあります。体育の授業や部活動、行事などを通して、私たちは「体を動かすこと」だけでなく、「心を育てること」も経験しています。その中で、特に大切だと感じるのは、挑戦することの価値です。運動が得意な人もいれば、苦手な人もいます。でも、体育の時間に求められているのは「完璧にできること」ではありません。大切なのは、「できるかどうか」ではなく、「やってみようとする気持ち」です。
例えば、リレーでバトンをつなぐとき。自分の走りだけでなく、仲間を信じてバトンを渡すことが求められます。その瞬間には、信頼・責任・協力といった、社会で生きていくうえで大切な力が育まれています。また、体育ではルールを守ることが安全につながります。
ルールを守ることは、相手を思いやることでもあります。これは、教室や廊下、SNSなど、学校生活のあらゆる場面にもつながる考え方です。そしてもう一つ。体育は「今この瞬間」に集中する時間です。過去の失敗や未来の不安ではなく、「今、ここで」自分の力を出す。その積み重ねが、皆さんの自信につながっていきます。
これからの学校生活でも、体育で学んだことを生かして、挑戦することを恐れず、仲間を大切にし、今を全力で生きる姿勢をもってほしいと思います。
皆さん一人ひとりの成長を、心から応援しています。
10/22(水) 朝礼のことば
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