10月31日には開校記念ミサを行いました。学院の創立を祝うことは、ただ過去の伝統を守っていくだけでなく、新たな出発を誓う時でもあります。これからも皆さんの活躍によって、光塩の精神、良き伝統が守られ、さらに新しい風を取り入れながらこの学院が引き継がれていきます。私は、開校記念ミサで、皆さんが歌った「ハレルヤコーラス」を聞いて、皆さんの力強さを感じるとともに、これからも萩光塩が発展し続けるだろうという大きな「希望」、11月のテーマである「希望」を感じることができました。素晴らしい歌声をありがとうございました。
さて、今月の23日には光塩バザーがあります。その準備も本格的に始まっています。光塩バザーの由来は既に皆さんも知っていると思いますが、「自分たちの学校を自分たちの手で作っていこう!」と始められました。これが引き継がれ、在校生はもちろん、卒業生や保護者・旧職員・旧保護者の方々の協力もあって、今もなおバザーが成り立っています。バザーに向けて、今、学院にかかわっている私たちは、このことを「当たり前」だと思うのではなく、バザーに協力してくださる人、これまで学院に尽力してくださった方々に、バザーを喜んでいただくと共に、感謝の気持ちをもって、それをきちんと伝える日にしていかなければいけません。
そこで今日は感謝を伝える言葉について話したいと思います。皆さんは、感謝を表す時、どんな言葉を使いますか?何といいますか?そうです!いろいろありますが、最も代表的なものが「ありがとう」です。では「ありがとう」の反対の言葉は何かわかりますか?正解は「あたり前」です。「有り難う」という漢字を思い出してください。「有」と「難しい」という字になります。「有り難う」は、「有る」ことが「難しい」…つまり、「滅多にない」「珍しくて貴重だ」という意味です。だから「有り難う」の反対は「あたり前」になるということです。
みなさんは漫画の『ONE PIECE』を知っていますよね?!「海賊王に!!! おれはなるっ!!!」のセリフが有名な漫画の『ONE PIECE』です。その中に登場するルフィ、サンジ、ゾロ、ナミたちは、何かをしてもらったり、助けられたりしたとき、必ず「ありがとう」と言っています。ルフィたちだけではなく、『ONE PIECE』に出てくる登場人物の全てが「ありがとう」と言っています。これはたまたまそうなったのではなく、作者の尾田栄一郎さんが「ありがとう」と言うことにこだわっているからです。尾田さんは次のように言っています。
「これには、こだわりがあります。ゾロなんか特に、照れて言葉をかえそうなキャラクターですけどね。ぼくからしてみれば、そういう時にカッコつけて言葉を濁すような奴は、逆にカッコ悪いと思いますので、セリフの流れとして相当変にならない限り、一番ストレートな「ありがとう」と言って貰う事にしています。」と。
皆さんはどうですか?感謝の気持ちを表さなければいけない場面でも、ゾロのような照れ屋の人は、言葉を代えてしまったり、誤魔化したりしていませんか?光塩バザーは、地域の方に日頃の感謝を伝える日です。恥ずかしくてなかなか「ありがとう」と表現できない人もいるかもしれませんが、尾田さんも言っているように、素直に「ありがとう」と言うことができる人は、私もすごくかっこいいと思います。保護者や先生方、卒業生や地域の方々が、私たちを支えてくださっていること、今年もまた光塩バザーを迎えることができることは決して「あたり前」なことではありません。今年は、そのことに気づき、協力してくださる全ての方々に「ありがとう」と感謝の言葉を伝えることを目標にしてみましょう。また今日からそのことを意識して過ごすことによって、皆さん一人ひとりのバザーへの関わり方、協力の仕方も大きく変わってくると思います。
今年の11月23日は、みんなんで「ありがとう」の言葉があふれる一日にしてみましょう!




