1/21(水) 朝礼のことば

 今月の学院のテーマは「平和」です。

 みなさんは「平和」と聞くと、まず何を思い浮かべますか。ニュースに出てくる戦争や世界のどこかで起きている紛争が終わることを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。もしかすると、「遠い国のこと」や「自分には関係のないこと」と捉えている人もいるかもしれません。

 しかし、平和とは本当に遠いところだけの話でしょうか。毎日学校に通い、友達や先生と話し、勉強や部活動ができること。これは決して当たり前のことではありません。安心して学べる場所があり、人と関われること自体が、すでに大きな平和です。先日行われた代議委員会で、今月の目標が「今ある平和に感謝して学院生活をより良いものにし、気持ちよく3学期を始めよう」と決まりました。
学院には、今ある平和に気づき、感謝しようと考える人が多いことをとても誇らしく、嬉しく感じました。

 私は、平和とは、命が守られ、心が安心でき、人が尊重され、愛をもって関わり合える状態だと思います。その平和をつくり守るためには、周囲に関心を持って、人の傷みに気づき、それに心を寄せることが大切なのではないでしょうか?たとえば、クラスで誰かが失敗したとき、みなさんはどういう行動をとりますか?責める言葉や笑いものにする態度は、相手の心を傷つけ、その場の雰囲気も悪くします。一方で、「大丈夫」「一緒にやろう」という言葉は、人の心を支え、安心できる空間をつくります。こうした小さな選択の積み重ねが、身近な平和を生み出します。

 ここで、言葉について考えてみましょう。私は言葉には大きな力があると信じています。日本には昔から「言霊(ことだま)」という言葉があり、言葉には魂が宿り、現実に影響を与えると考えられてきました。これに関連して、言葉を水や花に聞かせる実験を聞いたことがある人もいるかもしれません。感謝や優しい言葉をかけた水や花は美しく変化し、否定的な言葉をかけたものは濁ったり枯れやすくなったりする、という実験です。科学的な評価はさまざまですが、少なくとも「言葉が環境や心に影響を与える」のは間違いありません。もし言葉が水や花に影響を与えるなら、同じ心を持つ人間には、もっと強く影響するはずです。何気なく発した一言が、友達の心に長く残ることもあります。

 私たちは毎日、たくさんの言葉を使っています。日常生活の中では、ついついきつい言葉や否定的な言葉が出てしまうこともありますが、できるだけ優しく、人の心に寄り添える言葉を使うように心がけていきたいと思います。

 今日、どんな言葉を選ぶか、誰にどんな態度で接するか、その一つひとつが平和への一歩です。どうか、自分の言葉が誰かの心を生かすものになっているか、考えてみてください。みなさんの言葉で、家族や友人、学校、そして世界に、少しずつ「平和」が広がることを願っています。

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