「運命の出会い」と言う言葉があります。「運命」と聞くと特別感があり、わくわく、きらきらしているイメージですが、自分の人生において、大きく影響を与えた人や物との出会いのことをいうのだと思います。その「運命」となる、恋人、友だち、仲間、先生、趣味、何でも最初に必ず出会いがあります。しかし、出会うだけでは「運命」にはなりません。出会ってから、その後の行動によって変わっていきます。その人の何に心惹かれたのか、何をきっかけに仲良くなったのか、何をして、何を話して信頼関係がうまれたのか。また、対象が人ではない場合、どうしてそれに夢中になったのか。
中学校、高校の先生たちは、自分が好きでとことん突き詰めた学びを、皆さんに教えています。先生たちにはそれぞれ、その教科に惹かれた理由や続けている理由があるはずです。
私で言うと音楽というよりは歌ですが、歌い始めたきっかけは今でもちゃんと覚えています。小学校4年生、課外クラブに入れる学年になったとき、「合唱部に入ろう」と、友だちに誘われました。何も考えていなかった私は「いいよー」とそのまま入ってしまいました。きっかけはそのような感じでも、私は歌を続けてきました。上達していくのが感覚として楽しかったのだと思います。そして、その歌があったから光塩との出会いがありました。私が音楽でも、ピアノや他の楽器の勉強をしていたら、この学校とのご縁はなかったと思います。それは、光塩が求めていたのが「合唱部の指導ができる人」というものだったからです。これも今思えば光塩との運命の出会いです。そして、光塩で出会った神さまも、私の中では運命的です。
働き始めるまで何のご縁もなかった光塩という学校やカトリック。でも、ここに来て、たくさんの生徒、先生たち、シスター、神父様たちとの関わりを通して、私は自分の人生が豊かになってきたと感じています。仕事がつらくて辞めたい時も、逃げ出したい時もあります。でもそのたびにいつもタイミングよく現れる誰かのおかげで、何とか毎日過ごしています。その誰かは毎回違いますが、私はその人を神さまから派遣されてきた人だと勝手に思っています。
運命の出会いは誰にでも訪れます。その出会いをどう生かすか、どのように関わるかで人生は大きく変わっていきます。いいなぁ、と心惹かれた人、物には思い切って飛び込んでみましょう。
今月のテーマは「かかわり」です。今年度が始まって1ヶ月。新しい出会いも多くあったことでしょう。これからも山ほど訪れる出会いを、「運命」に変えられるかどうかは、これからの皆さんのかかわり方にかかっています。今月は少し勇気を出してみましょう。


