最近、アルフレッド・アドラーという人に関する本を読みました。アドラーはオーストリアで生まれ、今から100年くらい前に活躍した心理学者です。「自己啓発の父」とも呼ばれ、現在では多くの関連書籍が出版されています。今日は、アドラーの遺した言葉の中から気に入ったものをいくつか紹介します。
1つめは、「やる気がなくなったのではない。やる気をなくすという決断を自分でしただけだ。変われないのではない。変わらないという決断を自分でしているだけだ。」
例えば、あなたがテレビを見た後に、勉強を始めようと思って立ち上がりました。そのときお母さんが、「宿題終わったの?」と言います。するとあなたは機嫌が悪くなって勉強する気がなくなります。たぶんあなたは、もともと勉強したくなかったので、お母さんの言葉を理由にしてやる気をなくしたのでしょう。しかしあなたは、お母さんに「今からやるよ」と言って勉強を始めることもできたはずです。つまり、お母さんのせいでやる気がなくなったのではなく、いくつかの選択肢の中からやる気をなくすという行動を自分で選んだということです。すべての行動はあなたが選んだものです。誰かのせいにしてはいけません。
次は、「あなたのために他人がいるわけではない。○○してくれないという悩みは、自分のことしか考えていない何よりの証拠である。」です。
「私に話しかけてくれない」「おはようと言ったのに答えてくれない」といったことで、相手が嫌いになる人がいます。しかし、世の中はあなた中心に回っているのではありません。一人ひとりが同じように生きています。たとえ自分の期待する行動が返ってこなくても、それを認め相手を信じて付き合うことが大切です。
最後は、「信用するのではなく信頼するのだ。信頼とは裏付けも担保もなく相手を信じること。裏切られる可能性があっても相手を信じるのである。」です。
信用するというのは実績や証拠があって信じることです。アドラーの言葉は信頼がベースになっています。無条件に自分と相手をを信頼し、他者のために貢献することが幸せにつながると言っています。
短い時間では上手く紹介できませんでしが、後は皆さんが本屋などで見つけて読んでみてください。きっと、自分を勇気づけてくれる言葉が見つかるはずです。
10/1(水) 朝礼のことば
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