12/17(水) 朝礼のことば

 皆さん、おはようございます。

 皆さんは「アイデア対決 全国高等専門学校ロボットコンテスト」をご存じですか。先日14日に全国大会の様子がNHKで放送されたましたので、見たという人もいるのではないでしょうか。

 高専ロボコンは毎年4月に発表される競技内容に合わせて、全国各地にある高等専門学校の学生たちが、自分たちの知識と技術力を総動員して作り上げたロボットで競い合うものです。私は毎年、どんなロボットが登場して、どんな戦いが繰り広げられるのだろうかと、テレビの前でハラハラドキドキしながら観戦しています。

 ところで高専ロボコンはなぜ多くの人を惹きつけるのでしょうか。その理由はいくつかあると考えられます。

 まず考えられるのは、毎年あっと驚くアイデアを考えた学校が活躍するという点です。今年の競技内容は、形の違うダンボール箱を積み上げて作ったゲートの高さと、その下をロボットに乗った人間がくぐった回数で点数が決まるというものでした。中でも旭川高専は、他の学校がなるべく高くゲートを作ろうとしたのに対し、いかにゲートの下をくぐる回数で点数を稼ぐかに重点を置いた戦略で、全国大会優勝を果たしました。このように、どこの学校もやらないことを見せてくれる学校の活躍に対して、見ているこちら側もわくわくしながら、いつの間にか感情移入して応援してしまうのです。

 また、学生たちが不可能だと思われることに果敢に挑戦する姿が見られるのも魅力の一つです。今年全国大会で準優勝した熊本高専は、どこの学校よりも高いゲートを作ることを目標にしており、決勝戦ではみごと全大会を通して一番高いゲートを完成させました。このように限界に挑戦する姿は手に汗握るものがあり、観客を大いに楽しませてくれます。ちなみに観客を大いに感動させた学校には「ロボコン大賞」という名誉ある賞が贈られますが、その賞は競技での勝利以上に多くの高専生が受賞を熱望しているものです。

 さらに、競技に取り組む学生のひたむきな姿も魅力の一つです。ロボコンは常にマシントラブルと隣り合わせです。調子がよかったチームが、必ずしも順風満帆に競技を続けられるとは限りません。特に地方大会では、競技が始まっても1ミリも動かないロボットはざらにあります。しかしながら、高専生たちはどんなに苦しい状況でも、何とか競技ができるように最後の最後まで諦めずに調整を続けます。このように真剣に取り組むからこそ、負けたチームは本当に悔しそうに、涙を流すのです。彼らの涙は、いかに彼らが自分たちの青春をかけてロボコンに取り組んでいるかを我々に伝えてくれます。そしてそのことに我々は感動するのでしょう。

 ところで高専ロボコンを見ていると、現在の自分についても考えさせられます。そうすると、現状に甘んじて日々の生活の中で工夫もせず、難しいことに挑戦もすることなく、物事にひたむきに取り組んではいないのではないかという思いに至り、私は非情に恥ずかしくなります。皆さんはいかがでしょうか。問題を解決するためにどうすればよいか考え、あえて困難なことに挑戦し、何かに真剣になっていますか。明日はキャロルコンクールの本番の日ですね。工夫・挑戦・ひたむきさをキーワードにして、あと一日練習に励んでみてください。限界を超えた先に、新しい世界が見えてくると私は思います。

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