朝礼のお話
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1/28(水) 朝礼のことば
みなさんは、何かに取り組んでいるとき、今日はやる気がしないからやめようと思ったことはありませんか?人はついつい自分に甘くなってしまうものです。今日はそんな人たちに向けて話をしようと思います。 みなさんは、サッカー選手の三浦知良さんを知っていますか?「キング・カズ」の愛称で親しまれ、サッカーが好きなら知っている人もいると思いますし、スポーツにあまり興味がなくても名前は聞いたことがあるという人もいるかもしれません。 今年59歳を迎えるにもかかわらず、今だ現役で活動し、昨年末、J3の福島ユナイテッドFCへの移籍が決まりましたが、この年齢で現役を続けることに批判的な意見も少なくありません。もうプロで通用するプレーはできていない。名前だけの客寄せパンダ。など…近年は試合に出る機会も少なく出場しても数分程度で、もう引退すべきだと言われながらも、KAZU選手は現役であることにこだわり続けています。今でも、一番に練習場に行き、若い選手たちと同じメニューをこなしているそうです。この年齢で若い選手たちと渡り合っていこうというだけでもすごいことなのですが、おそらく本人からすればそれは普通のことなんだろうなと思います。 Jリーグが開幕した1993年は私が中学3年生の時で、その時から全盛期のプレーも見てきました。輝かしい経歴の反面、多くの挫折も経験されています。私も正直もう引退してもいいのではないかと思ったこともありますが、この年になっても、挑戦する気持ちを持ち続けていること、自分はできると信じて日々努力を積み重ねている姿勢に素直にかっこいいと思い、尊敬しています。 「あきらめる理由を探すんじゃなくて、あきらめない理由を探せ」KAZUさんの言葉です。 みなさんの中にも今、夢や目標をもって努力をしている人もいると思います。将来の夢でなくても、日々の学習や部活の中でも、もういやだとか、今日はさぼろうかなどと考えてしまうこともあると思います。時には休憩も必要です。しかし、一度、やらない理由をつけて怠けてしまうと、そのあとも何かと理由をつけて、さぼりたくなってしまいます。自分が描くなりたい自分になるために、今何をするべきかを考え、さぼりたい気持ちをぐっと抑えて、挑戦し続ける人であってほしいと思います。
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1/21(水) 朝礼のことば
今月の学院のテーマは「平和」です。 みなさんは「平和」と聞くと、まず何を思い浮かべますか。ニュースに出てくる戦争や世界のどこかで起きている紛争が終わることを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。もしかすると、「遠い国のこと」や「自分には関係のないこと」と捉えている人もいるかもしれません。 しかし、平和とは本当に遠いところだけの話でしょうか。毎日学校に通い、友達や先生と話し、勉強や部活動ができること。これは決して当たり前のことではありません。安心して学べる場所があり、人と関われること自体が、すでに大きな平和です。先日行われた代議委員会で、今月の目標が「今ある平和に感謝して学院生活をより良いものにし、気持ちよく3学期を始めよう」と決まりました。学院には、今ある平和に気づき、感謝しようと考える人が多いことをとても誇らしく、嬉しく感じました。 私は、平和とは、命が守られ、心が安心でき、人が尊重され、愛をもって関わり合える状態だと思います。その平和をつくり守るためには、周囲に関心を持って、人の傷みに気づき、それに心を寄せることが大切なのではないでしょうか?たとえば、クラスで誰かが失敗したとき、みなさんはどういう行動をとりますか?責める言葉や笑いものにする態度は、相手の心を傷つけ、その場の雰囲気も悪くします。一方で、「大丈夫」「一緒にやろう」という言葉は、人の心を支え、安心できる空間をつくります。こうした小さな選択の積み重ねが、身近な平和を生み出します。 ここで、言葉について考えてみましょう。私は言葉には大きな力があると信じています。日本には昔から「言霊(ことだま)」という言葉があり、言葉には魂が宿り、現実に影響を与えると考えられてきました。これに関連して、言葉を水や花に聞かせる実験を聞いたことがある人もいるかもしれません。感謝や優しい言葉をかけた水や花は美しく変化し、否定的な言葉をかけたものは濁ったり枯れやすくなったりする、という実験です。科学的な評価はさまざまですが、少なくとも「言葉が環境や心に影響を与える」のは間違いありません。もし言葉が水や花に影響を与えるなら、同じ心を持つ人間には、もっと強く影響するはずです。何気なく発した一言が、友達の心に長く残ることもあります。 私たちは毎日、たくさんの言葉を使っています。日常生活の中では、ついついきつい言葉や否定的な言葉が出てしまうこともありますが、できるだけ優しく、人の心に寄り添える言葉を使うように心がけていきたいと思います。 今日、どんな言葉を選ぶか、誰にどんな態度で接するか、その一つひとつが平和への一歩です。どうか、自分の言葉が誰かの心を生かすものになっているか、考えてみてください。みなさんの言葉で、家族や友人、学校、そして世界に、少しずつ「平和」が広がることを願っています。
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12/17(水) 朝礼のことば
皆さん、おはようございます。 皆さんは「アイデア対決 全国高等専門学校ロボットコンテスト」をご存じですか。先日14日に全国大会の様子がNHKで放送されたましたので、見たという人もいるのではないでしょうか。 高専ロボコンは毎年4月に発表される競技内容に合わせて、全国各地にある高等専門学校の学生たちが、自分たちの知識と技術力を総動員して作り上げたロボットで競い合うものです。私は毎年、どんなロボットが登場して、どんな戦いが繰り広げられるのだろうかと、テレビの前でハラハラドキドキしながら観戦しています。 ところで高専ロボコンはなぜ多くの人を惹きつけるのでしょうか。その理由はいくつかあると考えられます。 まず考えられるのは、毎年あっと驚くアイデアを考えた学校が活躍するという点です。今年の競技内容は、形の違うダンボール箱を積み上げて作ったゲートの高さと、その下をロボットに乗った人間がくぐった回数で点数が決まるというものでした。中でも旭川高専は、他の学校がなるべく高くゲートを作ろうとしたのに対し、いかにゲートの下をくぐる回数で点数を稼ぐかに重点を置いた戦略で、全国大会優勝を果たしました。このように、どこの学校もやらないことを見せてくれる学校の活躍に対して、見ているこちら側もわくわくしながら、いつの間にか感情移入して応援してしまうのです。 また、学生たちが不可能だと思われることに果敢に挑戦する姿が見られるのも魅力の一つです。今年全国大会で準優勝した熊本高専は、どこの学校よりも高いゲートを作ることを目標にしており、決勝戦ではみごと全大会を通して一番高いゲートを完成させました。このように限界に挑戦する姿は手に汗握るものがあり、観客を大いに楽しませてくれます。ちなみに観客を大いに感動させた学校には「ロボコン大賞」という名誉ある賞が贈られますが、その賞は競技での勝利以上に多くの高専生が受賞を熱望しているものです。 さらに、競技に取り組む学生のひたむきな姿も魅力の一つです。ロボコンは常にマシントラブルと隣り合わせです。調子がよかったチームが、必ずしも順風満帆に競技を続けられるとは限りません。特に地方大会では、競技が始まっても1ミリも動かないロボットはざらにあります。しかしながら、高専生たちはどんなに苦しい状況でも、何とか競技ができるように最後の最後まで諦めずに調整を続けます。このように真剣に取り組むからこそ、負けたチームは本当に悔しそうに、涙を流すのです。彼らの涙は、いかに彼らが自分たちの青春をかけてロボコンに取り組んでいるかを我々に伝えてくれます。そしてそのことに我々は感動するのでしょう。 ところで高専ロボコンを見ていると、現在の自分についても考えさせられます。そうすると、現状に甘んじて日々の生活の中で工夫もせず、難しいことに挑戦もすることなく、物事にひたむきに取り組んではいないのではないかという思いに至り、私は非情に恥ずかしくなります。皆さんはいかがでしょうか。問題を解決するためにどうすればよいか考え、あえて困難なことに挑戦し、何かに真剣になっていますか。明日はキャロルコンクールの本番の日ですね。工夫・挑戦・ひたむきさをキーワードにして、あと一日練習に励んでみてください。限界を超えた先に、新しい世界が見えてくると私は思います。
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12/3(水) 朝礼のことば
皆さん、11月23日の光塩バザー、お疲れ様でした。一人ひとり、係や仕事は違っても、それぞれの部署で、日頃の「感謝」の気持ちを伝えるために一生懸命働いたことと思います。そして、皆さんのその気持ちは、バザーに来てくださった方たちにきっと伝わったと感じています。 私がバザーで担当した部署での話を2つします。まず、前日準備の日のことです。同窓会の方たちは毎年「たい焼き」を担当してくださいます。しかし、今年は、例年中心となって働いてくださる方が不在で、同窓会の方たちは少し不安だったようです。しかし、準備が終わった時に、ある同窓生の方が、「たい焼き担当の生徒さんたちが、本当に気持ちよく働いてくれました。『次は何をしましょうか?』と積極的に声をかけてくれて本当に助かりました。光塩の生徒さんってすごいですね。明日もきっと大丈夫です!」と話してくださいました。たい焼きの部署の前日準備は午後までありましたが、日頃の感謝の気持ちを伝えようと、嫌な顔一つせずに働いてくれた生徒の皆さんに、その方は感謝され、不安もなくなったようでした。 次にバザー当日の話です。ビスケット販売は今年もチケット販売開始前からお客さんの長い列ができていました。ようやく販売が始まって、お客さんたちは嬉しそうにビスケットを受け取られます。そのお客さんの中に、6月の関東支部の同窓会で会った卒業生の方がいらっしゃいました。このバザーのために東京から帰省し、8時過ぎからビスケットの列に50分近く並んでいたと話されました。「長い間、並んでくださってありがとうございました。」と声をかけると、「生徒さんたちが丁寧に接客をしてくださって感動しました。光塩の雰囲気っていいですね。」と言われました。ビスケット販売の接客は、お客さんが持ってきた食券とビスケットを引き換える、そのほんの一瞬です。しかし、その一瞬の関わりに、その方は感動されたのです。それは、生徒の皆さんの感謝の気持ちが、表情や態度で示され、相手にきちんと伝わったからだと思います。 この2つの話を聞いた時、私は「感謝」の気持ちは連鎖していき、みんなが温かい気持ちになれるのだと改めて感じました。今回のバザーでは、生徒の皆さんが日頃の感謝の気持ちを伝えようと一生懸命に働きました。それを感じたお客さんから、たくさんの感謝の言葉をいただきました。その言葉を聞いた生徒の皆さんも、先生たちも嬉しく、温かな気持ちになりました。部署によっては裏方の仕事で、お客さんと関わる機会がなかった人もいるかもしれません。しかし、何の担当であっても、感謝の気持ちをもって働いていれば、それはきっとお客さんに伝わっています。 12月のテーマは『感謝』です。小さなこと、当たり前のことにもいつも以上に感謝することを意識して過ごしてみましょう。そして、その感謝の気持ちを言葉や態度で示し、それを相手に伝えましょう。みんなが温かい気持ちで1年を締めくくることができるよう、感謝の連鎖を引き起こしていきましょう。
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11/19(水) 朝礼のことば
おはようございます。皆さんは、私たちの学校をつくった修道会が何という修道会だったか、覚えていますか?感想を書く紙に書いてみてください。宗教の授業で何度も確認しているので、きっと書けましたよね。私たちの学校「光塩」の設立母体は、ベリス・メルセス宣教修道女会です。私たちの学校はもともと修善講女学校という学校でしたが、経営が難しくなった時にメルセス会が引き取ってくださいました。シスター方は新しい校舎を建てるために節約したり、夜遅くまで制服を縫ったりしてくださったそうです。そんな多くの努力があって、今の光塩があります。 今年の夏、私は25年に1度の特別な年「聖年」であることをきっかけにローマを訪れ、メルセス会のシスター・エブリンにお会いしました。シスターはとてもやさしく親切な方で初対面の私たちにも、ローマの街や聖なる扉のある教会、シスターだからこそ知っている歴史や出来事などたくさん教えてくださいました。シスターがいなければ知らなかったこと、気づかなかったこと、行くことができなかった場所も多く、世界のつながりを深く感じる時間でした。さらにメルセス会本部であるローマの修道院にも案内していただきました。修道院の中には日本の置物や、日本の学校の写真もかざられていて、遠く離れた国でも私たちの学校が大切に思われていることを知り、胸が温かくなりました。 この「つながり」を感じた経験は、みなさんの中にもあると思います。中学3年生や、光塩中の卒業生の中には、グアムでシスターたちに温かく迎えていただいた経験がある人もいるのではないでしょうか。言葉や文化が違っても、あのときの優しさや歓迎の笑顔に触れ、「メルセス会のシスターってこういう人たちなんだ」と心が温かくなったはずです。またグアムへ行っていない人たちも、シスタールルデスなど外国のシスターが学校を訪れて、やさしく話をしてくださった経験がありますよね。距離は離れていても、同じ思いをもつ人たちのやさしさが、世界のあちこちで私たちにつながっているのだと感じることができます。 今、私たちが笑顔で学校生活を送ることができているのは、そんな多くの人の支えがあるからではないでしょうか。今週末のバザーは、その感謝の気持ちを表す大切な行事です。感謝の心を忘れず、誰かのために動けるやさしさを持つこと。それこそが光塩で学ぶ私たちが大切にしたい姿ではないでしょうか。 今週末のバザーが、たくさんの笑顔であふれる1日になりますように。みんなで力を合わせて、素敵な1日にしましょう。
