朝礼のお話

  1. 7/2(水) 朝礼のことば

     文化祭、ダンス発表会と、みなさんが楽しみにしていた行事が無事終わりました。とても素敵な思い出ができたことと思います。しかし…言いにくいのですが…残念ながら、人生楽しいこと、自分の気持ちの向くことばかりではありません。今みなさんは、試験週間に突入しています。勉強に集中し、提出物を仕上げなければなりません。それを後回しにして、友達とDMしたり、インスタ、TikTok、YouTubeをだらだら見たり、ゲームをしまくったりしていませんか。それは、英語でprocrastinationと言います。日本語では「先延ばし」という意味です。これは自分の好きな事においては起きない現象です。  アメリカ人のTim Urbanさんは、先延ばしのプロフェッショナルです。ちなみにハーバード大学卒の、いわゆるエリートです。そんな人でも先延ばしをするのです。さて、彼は、先延ばしをする人の脳内を面白いイラストで説明しています。簡単に紹介したいと思うので、みなさん、ちょっと想像してみてください。準備はいいですか?あなたの脳の中です。あなたは今、脳の中で自分自身を操縦しています。試験週間中なので、期末テストで良い成績をとるために、提出物を仕上げるために、必死にゴールに向かっています。ハンドルをにぎっているのは、もちろん「真面目なあなた」です。そこになんと、1匹のサルが現れます。サルは努力や継続、自分が楽しくないことは嫌いです。今この瞬間に楽しいことを最優先させたい生き物です。そんなサルが、頑張って操縦しているあなたにささやきます。「ちょっと一瞬インスタ見ようよ、面白いよ~!」…油断したあなたはサルにハンドルを奪われます。もう楽しいことに一直線です。こうなると、必死に操縦していたはずのあなたは、サルの仲間になってしまいます。今日はなんとテスト3日前です。このままでは後悔するし、人前で恥ずかしい思いをするかもしれないし、あの先生に怒られるし、最悪な結果が待ち受けていることも、冷静に考えれば分かります。でもあなたとサルは、この危機的状況にまだ実感が湧いていません。そんな時に現れるのがパニックモンスターです。パニックモンスターは、うなり声をあげながらサルとあなたに向かってやってきます。危機を教えてくれます。そこであなたは我に返り、ハンドルを取り戻します。最後にできる限り詰め込んでテスト勉強を終えました。提出物も仕上げました。どんな気持ちでしょうか。スッキリした気持ちでしょうか? ただ間に合うのと、計画的に一生懸命取り組んで間に合うのでは、喜びや満足感の度合いが違うと思いませんか?自分の中に残るものの大きさも、どれだけ成長できるかも違います。周りからの評価も違うかもしれません。  私も含め、多くの人はprocrastinator 「先延ばしにする人」だと思います。 先延ばしが良くないことは、みんな分かっています。「先延ばしをする者は不幸と闘う。」2,800年も前の詩人の言葉です。Procrastination is the thief of time. 「先延ばしは時間泥棒。」ことわざです。先延ばしの解決策はただ一つ。みなさん、その瞬間の喜びを最優先させるサルに負けないでください。…サルの正体が分かりましたか?そうです。自分を操縦しているのはもちろん自分ですが、その瞬間の楽しいことを最優先させるのも、自分なのです。すべて自分次第ということです。  7月の月目標は「喜び」です。勉強だけではなく、出会い、かかわり、ゆるし合ってきた関係の中で、みなさんが今やるべきことを「先延ばしにしない」選択をしてほしいと思います。そうすることであなた自身の喜びが、そして周りの「喜び」が2倍にも3倍にも、10倍にもなるはずです。The time to start improving is now. 改善を始めるのは今です。期末試験、頑張ってください。

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  2. 6/25(水) 朝礼のことば

     先週の土曜日、中学校の英語スピーチコンテストが行われました。毎年、1年生は自己紹介、2年生は物語の暗唱、3年生は自作のスピーチを英語で披露します。英語が得意な人もそうでない人も、人前での発表が得意な人もそうでない人も、全校生徒一人ひとりが約100名の観客の前で発表します。おそらく、大半の人が気が進まず、「やらされている感」が強かったのではないでしょうか?海外留学するわけでもないのに、何で全員が英語スピーチをしなければいけないのでしょうか?これは、英語の知識を習得するだけの行事ではありません。苦手なこと、嫌なことからも逃げ出さずに、最後までやり遂げる力を身につける場だと思います。今年、ある卒業生が、「当時、英語スピーチコンテストは嫌だ嫌だと思っていたけれど、周りの人たちに協力してもらって必死に覚え、3年間やり遂げた。そのおかげで、何事にも全力で取り組むことのできる強い心がもて、それが自分の長所になった。」と話してくれました。中学生の皆さん、今回のスピーチでその力はつきましたか?  これは学校行事だけでなく、日々の学習でも同じことが言えます。先日、私はある中学校の授業見学に行きました。数学の授業で、内容は「平方根を含む式の展開」でした。黒板に映し出されている問題を見て、「あれ、どうやって解くんだったっけ?」と思うものもありましたが、先生の説明を聞くうちに記憶が蘇り、問題を解くことができました。中3で習って以来、1度も平方根の計算なんてしたことないから、忘れても当然だと思いました。では、なぜ平方根を含む式の展開なんて習うのでしょう?その先生は、私の心を見透かしたように、次のように言われました。「おそらく、皆さんが社会に出て、今勉強している内容、平方根の計算を使うということはないでしょう。では、なぜこんな勉強をするのか?公式に当てはめて丁寧に展開していく。そうすることで、頭の中を整理し、筋道を立てて物事を考える力を身につけているのです。筋道を立てて物事を考える。それは大人になってからも大切な力です。」と。  一見、将来、役に立つのか分からないように思える勉強や学校行事も、無駄なことは一つもなく、皆さんの将来に繋がっていると思います。皆さんは、学校生活を通して、知識や技術だけでなく、社会に出たときに求められる力、必要な力を身につけているのです。そして、その力は、例えば自分が得意な数学でも、面倒くさい計算から逃げていては、身につきません。また、得意とするスポーツでも、嫌な基礎練習から逃げていては、その力は身につきません。嫌なこと、苦手なことからも逃げ出さずに根気強く続け、壁を越えたときに、その力が身につき、成長できるのだと思います。今はそれを感じることができなくても、何年か先に、学生時代を振り返った時、光塩で経験したあの出来事が今の自分に生かされていると感じてもらえたら嬉しいです。  今週の土曜日は、文化祭です。「楽しかった。」「面白かった。」だけでなく、この行事を通して、皆さんはどんな力を身につけますか?

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  3. 6/18(水) 朝礼のことば

     今日6月18日は何の日かご存じですか。なんと今日は「おにぎりの日」なんです。だから、今日は私がお話しする日なのかと思いました。という冗談はさておき、なぜ「おにぎりの日」に制定されたかというと、石川県の旧鹿西町(現中能登町)で、弥生時代のおにぎりの化石が発見され、日本最古のおにぎりとして認定され、発見場所の鹿西町の「6」と、毎月18日が「米食の日」とされていることから、今日が「おにぎりの日」となったそうです。また、これとは別に、おむすびの日という記念日があり、こちらは1月17日だそうです。これは阪神淡路大震災の時に炊き出しで、たくさんのおむすびが被災者の方に振る舞われ、その災害の重さを忘れないようにと制定されたものです。  さて、日本に住む私たちにとって、このお米は、切っても切り離せない大切な主食ではないでしょうか。現在ニュースで、米の値段高騰の話や、備蓄米放出の話を聞かない日はないと思います。近年は米離れが進んでいるというニュースや、糖質ダイエットの一環で米を食べない人が増えているという話も聞きますが、これはごく一部の話題にすぎません。農水省の調査では、令和6年の米の生産量は734万トンと発表されています。また、この度放出された備蓄米は先週までの調べで約60万トンといわれています。さらに、令和3年の農水省調べによる、一人当たりの米消費量は年間で51.5キログラム。つまり、総人口で考えると約570万トンの米が消費されていることになります。このように、膨大な量のお米が日本では流通しており、私たちの生活に欠かせないものであることがわかると思います。  皆さんは、どのようにしてこの米が生産されているかご存じですか。農家の人たちが汗水たらして一生懸命育ててくださっていることは何となく理解できるでしょうが、その細かな工程を知らない人も多いと思います。米という漢字を思い浮かべてみてください。米を分解すると八十八という漢字に分けられます。これは米作りが八十八工程の作業からできているためといわれています。実際にはそれよりも多いかもしれませんが、3月の種まきから9月の刈入・出荷まで、ひと時も休みのないと言われている農家の方への感謝を、決して忘れてはいけません。これだけの苦労をしても、米の値段が上がらなければ、近年高騰する物価に農家の収入が追い付かなくなってしまうことは、理解できると思います。消費者である私たちにとって米の値段の上昇は辛いことですが、せっかく話題になっているので、この機会に生産者の思いについても考えてみるとよいかもしれません。大型機械の導入や、品種改良の技術の向上、肥料の開発などにより、昔よりはるかに生産工程が軽減されましたが、それでもなお、農家の八十八工程は形を変えつつも、残っています。コンビニやお弁当で手軽に食べられるおにぎりですが、奥が深いと思いませんか。3000年前に日本に伝来して以来、私たちの生活を支えてきた米、そしておにぎりについて、ぜひ関心を持ってみてください。

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  4. 6/11(水) 朝礼のことば

    おはようございます。 まず、皆さんに質問です。 朝起きて、最初に手に取るものって、何でしょうか? おそらく、多くの人が「スマホ」と答えるんじゃないかと思います。 私もその一人でした。 スマホのアラームで目覚ましをかけているし、目が覚めたらなんとなく画面を見て、気づいたらもう5分、10分と経ってしまいます。 スマホは、本当に便利な道具です。 友達とつながれるし、音楽も聴けるし、いろんな情報もすぐ手に入れることもできます。 しかし、使い方によっては、「大切な時間」や「心の余裕」を、じわじわと削ってしまうこともあると思います。 今日はそんなスマホとの付き合い方、「デジタルデトックス」という考え方について、皆さんと共有したいと思います。 この「デジタルデトックス」というのは、スマホやタブレットなどのデジタル機器を使わない時間を作ることです。 私が最初に始めたのは、「寝る前30分はスマホを見ないようにする」というものでした。 これは本当に難しく、ついついスマホに手が伸びてしまったり、ちょっと落ち着かなくなったりしました。 いわゆる「スマホ依存」という状態なのだと思います。 ストレッチをしてみたり、散歩をしてみたり、アロマを香らせてみたり・・・試行錯誤をして、 なんとか1週間ほど続けてみると、変化がありました。 まず、眠りが深くなったように感じました。 そのおかげか、朝もすっきりと目が覚めるようになり、なんとなく触っていた朝のスマホもやめることができました。 そして何より、スマホを置いている時間、 ふと「自分の気持ち」に気づくことが増えたように思います。 「あ、今日ちょっと疲れてるな」とか、 「これをゆっくり考えたかったんだな」とか。 スマホの中の世界から一方的に情報を与えられていた状態から離れることで、 自分の些細な変化に少し向き合える時間ができたような気がしました。 スマホは、便利で楽しいものです。 でも、気づかないうちにスマホに支配されていないでしょうか。 そんな自分を感じて、違う自分を知るための時間を、意識的につくってみてください。 まずは、今日の感想に自分のスマホ習慣を振り返ってみてください。そして、どこからデトックスできるか考えてみてください。

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  5. 6/4(水)朝礼のことば

     新年度が始まって2ヶ月が経ちました。新年度になり、新しい友達や環境に出会い、いろんな体験を通してお互いを知り、かかわりを深めてきたことでしょう。今まで知らなかった友達の新しい一面に気づいた人もいるかもしれません。  今月のテーマは「ゆるし」です。4月のテーマ「出会い」からはじまり、5月の「かかわり」を通して、6月の「ゆるし」につながっています。これまでの先生方の話を聞いてみなさんが書いた感想をもう一度振り返ってみてください。  さて、みなさんは、これまでは普通に友だちとして付き合ってきたのに、何気ない言葉や行動によってその人のことが嫌いになってしまったという経験はありませんか。人は、いいことよりも  嫌なこと、悲しいことの方が印象に残りやすくなっているそうです。ある心理学者は、「人間関係を成功させるためには相手との良い交流が、悪い交流を上回ってなくてはならない。その比率は良い交流5回に対し、悪い交流1回」と言っています。つまり、これまで相手からいいことやうれしいことを5回されていても、たった1回、嫌なことをされてしまうと、その人のことが嫌いだとか、もう関わりたくないと感じてしまい、これまでの関係が壊れてしまうこともあるということです。おそらく多くの人がそのような経験があるのではないでしょうか。  嫌な思いをさせられたとき、その人のことがゆるせないと思うこともあるでしょう。それはそれで仕方のないことだと思います。ただ、そこで、もう関わらないと全否定するのではなく、その人の良いところを思い出してみてください。これまでかかわってきた中でその人に助けられたこと、楽しかったこともあるはずです。逆に、相手に嫌な思いをさせてしまった人は、その人のために5回と言わず、何度でもその人にとって良いと思うことをしてみましょう。人は誰でも良いところもあれば、ダメなところもあります。あなた自身もそうです。それを受け入れることができれば、相手をゆるすこともでき、いい関係が築けるようになると思いませんか。  6月は文化祭があります。クラスや部活動などでみんなと協力して活動することも多くなります。その準備の中で意見がぶつかることもあるかもしれません。しかし行事を成功させたい思いはみんな同じはずです。互いの意見を認め合い、尊重することを忘れず、最後にはみんなで成し遂げたという「喜び」を感じられる月にしましょう。

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