6/10(水) 朝礼のことば

 明日、6月11日は暦の上では「入梅(にゅうばい)」と呼ばれます。昔の人は、この時期になると梅雨の訪れに合わせて、田植えや農作業の準備を進めていました。季節が変わるときに、自然が少しずつ姿を変えるように、私たちの体も気温や湿度の変化の影響を受けています。だからこそ、この時期は体調管理がとても大切です。今日は、その基本となる「睡眠」について話したいと思います。

 先日、高校生の授業で1日の時間の使い方について振り返る機会がありました。その中で私が少し気になったのは、皆さんの寝る時間の遅さです。寝る時間が遅くなると、睡眠時間も短くなってしまうのではないかと心配したのですが、皆さんは普段、何時間くらい寝ていますか?

 中学生や高校生は成長期のまっただ中です。個人差はありますが一般的には8~10時間程度の睡眠が望ましいとされています。しかし実際には、部活動や勉強、習い事、スマートフォンなどの影響でそれよりも短くなっている人も少なくありません。

 ちなみに私は、夜9時を過ぎると眠くなってしまうことが多いので、比較的早く寝て、朝早く起きて活動していることが多いです。大抵は4時~5時ですが、早い日は皆さんにとっては真夜中の3時頃に起きることもあります。もちろん、皆さんに3時起きを勧めているわけではありません。大切なのは、自分に合った生活リズムを見つけて、十分な睡眠時間を確保することです。

 また、睡眠と勉強も切り離せない関係です。テスト前になると、「もっと勉強しなければ」と思って、つい夜遅くまで起きてしまうこともあるかもしれません。けれども実は、勉強した内容を記憶として定着させるためには、勉強そのものと同じくらい睡眠が大切だということを知っていますか?

 私たちの脳は、眠っている間に、その日に学んだことを整理し、大切な情報を長く覚えられる形にまとめています。つまり、睡眠は勉強の「休み時間」ではなく、学んだことを完成させる「仕上げの時間」なのです。

 授業中に眠くなったり、覚えたはずのことが思い出せなかったりするのは、睡眠不足になると集中力や判断力が下がるためです。夜遅くまで頑張ったつもりでも、睡眠が足りなければ、せっかくの努力が十分に生かされません。

 最近はSNSなど、夜遅くまで楽しめるものがたくさんあります。気がついたら1時間、2時間と時間が過ぎてしまうこともあるでしょう。しかし、その時間を少しだけ減らして睡眠にあてることで、翌日の授業や部活動、そして勉強の質は大きく変わります。

 私たちの体や脳は、毎日文句も言わずに休むことなく働いてくれています。その働きに感謝しながら、自分自身を大切にすることも自立の一つです。今夜はぜひ、自分が何時に寝ているかを振り返ってみてください。そして、いつもより30分だけ早く寝ることを意識してみてください。その30分が、明日の元気と学びを支え、未来の自分を支える力になるかもしれません。

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