今月のテーマは「赦し」で、「人を赦しなさい」と言われています。しかしみなさんは「どうしても許せない!」と思った経験はありませんか。 嫌なことを言われたとき、ケンカをしたとき、信頼していた人に裏切られたとき。「もう絶対に許せない!」と思うのは、自然なことだと思います。では、今月のテーマ「赦し」とはどういう意味でしょう。
これは、「されたことをなかったことにする」とか、「無理に仲直りしなさい」という意味ではありません。大切にされているのは、「相手への怒りや憎しみに、自分の心を支配され続けないこと」です。みなさんの教室にもあるように、イエス・キリストは十字架にかけられて苦しめられましたが、そんな時、自分を傷つけた人たちのために「父よ、彼らをお赦しください」と祈りました。普通なら「なんでこんなことするんだ!」と怒ってもおかしくありません。それでもイエスは、憎しみで返そうとはせず、「相手を憎み続けないこと」を選びました。そして実は、このときイエスが祈った相手には、私たち自身も含まれています。私たちが日々の生活で誰かを傷つけたり失敗したりしたときも、イエスは「私はあなたを赦しているよ」と、いつでも大きな愛で包み込んでくれているのです。
私たちはみんな、すでにイエスに赦されている存在です。だからこそ神様は、「あなたも、その温かい心のままで、他の人を赦す努力をしてみてほしい」と呼びかけておられます。学校生活では、「友達に陰口を言われた」「部活できつい言い方をされた」と、絶対に許せないと思う瞬間もあるでしょう。人を赦すことは決して簡単ではありません。
先日、嵐の二宮和也さんがラストライブの中で、「この事務所で学んだのは、できる・できないではなく、やるか・やらないかだ」という話をしていました。人を赦すことも、きっと同じです。 「無理だ、絶対に許さない」と心を閉ざすのではなく、イエスに赦されている自分を思い出しながら、「どうしたら相手を傷つけ返さずに済むだろう」と考えてみること。それが「やるか・やらないか」の、最初の「やる」一歩だと思います。もちろん、嫌なことをされたときに無理に我慢する必要はありません。そんなときには、先生や周りの大人に相談してください。少し距離を置くことも大切な方法です。
私たちが毎朝祈っている「わたしたちも人を赦します」という言葉。今月はぜひ、「まず自分が神に赦されているんだ」という安心感を感じながら、この言葉を日々の学校生活の中で考えてみてください。



