毎年6月の第3日曜日は「父の日」です。今年は6月21日でした。私には、すでに成人した4人の子どもがいますが、毎年「父の日」には、必ず誰かからプレゼントが届きます。時には子供たち全員からと言って豪華なプレゼントをもらうこともあります。プレゼントは食べ物や飲み物、衣類や日用品など様々で、どれも嬉しいものばかりで毎年感謝しています。ちなみに今年は長門湯本温泉への一泊旅行で思い出に残る父の日になりました。しかし、プレゼント以上に嬉しいのは、いつも必ず添えられている、「お父さんへ」というメッセージです。そこには、「物」では伝えられない「家族の心」が感じられます。私は、毎年、子供たちからのこのメッセージを楽しみにしており、読むたびに、「家族」についていろいろと考えさせられます。
さて、皆さんは「家族」について考えたことがありますか。「親」であり「子供」であるという関係は考えてみると不思議です。親を選んで生まれてくることはできません。親もまた子供を選んで親になることはできません。お互いに選んで「親子」の関係になったのではないということです。世の中にはたくさんの人間がいますが、偶然、一番近い人間関係を持つことになったのが家族です。時には、自分の悩みや苦しみ、心の痛みなど本当の自分の心が親にわかってもらえないこともあるでしょう。しかし同時に親もまた「なんでこの子は親の気持ちをわかってくれないのか」と悩んでいるのです。泣いたり笑ったり苦しんだりしながらいつの間にか大人になっていく子供。親もまた子供のおかげで人間的に大きく成長するのです。それが親子であり、家族であるということです。家族というのは人間が最初に出会う社会、これから多くの他人と付き合うことを学ぶ最初の場所なのだと思います。世の中にはいろんな他人がいます。そういう他人とどう付き合っていくのかを予習する場所でもあるのです。もうすぐ夏休みに入ります。夏休みの間は普段より家族と過ごす時間も多くなると思います。この機会にぜひもう一度、自分の家族について考えてみてはどうでしょう。
私自身も、時にはめんどくさい存在だった親が亡くなった今は、とても懐かしく、「今日の自分があるのは両親のおかげだ」と心の底から思えるようになりました。それが家族です。私は4人兄弟ですが、今では全員が70代。それぞれに家庭を持ち元気に暮らしています。母の口癖だった「兄弟、仲良くしてね!」の言葉通り今でもみんな仲良しです。
厳しい父ととてもやさしい母と4人の兄弟の中で育った私ですが、「今の自分があるのは両親のおかげだ」と思えるのはなぜでしょうか。それはきっと、「愛されて育った」という思いがあるからだと思います。みなさんは、「家族」の中にあって、愛されているという気持ちを持ったことがありますか。家族との日々の小さなかかわりの中に、きっと愛されている自分を見つけることができるはずです。先日の文化祭で、私は、ある高校3年生のクラスTシャツにプリントされた「愛されて育ちました」という文字を見つけ、とても感動しました。光塩学院でまた一人、素敵な生徒に出会いうれしくなりました。
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